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内容説明
「われわれが体験する最高の時も最低の時も言葉にはならない」と言い、歩行と消尽によって自己を振り捨てようとしたブーヴィエ。後年になって血を流すようにして書かれた旅の著作から、極め付きのテクストを一巻に収めて、没後ますます評価の高まるこの作家、旅行家、図像調査士の魅力を伝える。
目次
『世界の使い方』より(メロンの香り;アナトリアへの道)
『日本年代記』より(万能の合鍵(パスパルトウ)
荒木町界隈
壁の劇場
北の海の道
鉄道網
アイヌ
襟裳岬
網走博物館
千島からの低気圧
稚内)
『かさご』より(税関吏;インディゴ・ストリート;かさご;フレミングへのオマージュ;魔女(キルケ)
神父(パドレ)
最後の魔術師)
『アランおよびその他の場所の日記』より(アランの日記)
詩集『内と外』より(最後の税関)
著者等紹介
ブーヴィエ,ニコラ[ブーヴィエ,ニコラ][Bouvier,Nicolas]
1929‐1998。スイスの作家・旅行家・図像調査士。1953年から大旅行。ユーゴスラヴィア、トルコ、イラン、パキスタン、セイロンを経て、1955年、日本に到着、日本各地で一年を過ごす間に写真家となる。日本にはその後も二度にわたって滞在。没後も評価は高まる一方で、2004年にはガリマール社から作品集が刊行された
高橋啓[タカハシケイ]
1953年北海道に生まれる。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。