出版社内容情報
モーツァルトとホフマン、ショパンとドラクロワ、ドビュッシーとランボー等、19世紀の作家と作曲家の「相似と相違」についての論考。
目次
第1章 モーツァルト―カメレオンの音楽
第2章 シューマンとホフマンの「クライスレリアーナ」
第3章 ショパンとハイネ
第4章 ワーグナーと倒錯のエロス
第5章 ラヴェルとレーモン・ルーセル
第6章 ランボーの手、ドビュッシーの手
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。大阪音楽大学教授。安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。マルセイユ音楽学院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文『ドビュッシーと世紀末の音楽』により、フランス音楽の分野で初の学術博士号。1990年、文化庁芸術祭賞。1989年~2000年、一連のコンサート「ドビュッシー・シリーズ」を開催。その後も、演奏会、CD録音を続けている。著書『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(白水社、吉田秀和賞)『青柳瑞穂の生涯 真贋のあわいに』(新潮社、日本エッセイストクラブ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おだまん
2
音楽と文学は切っても切れないものなのだなぁ。もっと文学に明るければ音楽ももっと理解できるのかな。2016/07/01
luna
1
なかなか刺激的な本だった。特にワーグナーとドビュッシーのくだりが興味深く、フランスでのワーグナー人気のことなど、面白く読んだ。音楽と文学の関係と言えば、ピアニストであり、文筆家である、作者の世界を映す鏡のようなものなのかな。2013/05/10
ソニックゆうすけ
0
今の所クラシック門外漢の自分には少しハードル高めの本でしたが、作曲家と詩人などとの関係をとても興味深く読んだ。自分は少年時代から伝記ものは好きだったので、あれこれ出てくる変わったエピソードの数々に好奇心をくすぐられました。音楽と文学、両方大好きなので日常的に双方の結びつきを意識していこうと思う。2022/05/12