出版社内容情報
ダーウィンがこだわったミミズ、フロイトの伝記嫌いが意味するものは。サイコセラピストで文学者の著者が、二人の著作を読み解く
内容説明
神なき現代をもたらしたダーウィンとフロイトを、“漂流する世界のサイコセラピスト”が読む。ジョン・ケージの逸話に始まり死と生をめぐる警句溢れる快著。
目次
ダーウィンのミミズへのこだわり
フロイトにとっての死
著者等紹介
フィリップス，アダム［フィリップス，アダム］［Ｐｈｉｌｌｉｐｓ，Ａｄａｍ］
１９５４年英国に生まれる。オックスフォード大学で英文学を学んだ後、児童精神分析を学び、児童精神療法の専門家となった
渡辺政隆［ワタナベマサタカ］
１９５５年生まれ。専門は科学史、科学コミュニケーション、進化生物学。東京大学大学院修了。文部科学省科学技術政策研究所総括上席研究官（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Koichiro Minematsu
45
ダーウィンにとってミミズは特別な存在。フロイトにとってダーウィンは特別な存在。二人に共通するのは、生き延びられる喪失、あるいはインスピレーションの源と見なせる喪失に魅せられていた。生きた人生の証として生き残ったものに魅せられていた。そうした喪失形成の光景だった。極論、死ぬ定めに関して過度に落胆するな、自分なりの死を生きろと説いている。またもや、ミミズ関係の本ですみません（笑）もうちょっと続きます（笑）2020/02/02
miho
3
半分読んで以来、随分長いこと積んでいた一冊、遂に読了。進化論を知るだけでは、あるいは無意識の欲望を信じるだけでは、自分が次に何をすべきかは教えてもらえない。自分自身に対して得られる理解など、人間の本性を造り上げた力に比べれば取るに足らない。2009/10/05
yurari
1
ダーウィンの考え方には共感できることが多い。本質的というか。2014/09/20
大林ひろし
1
ジョン・ケージ曰く、「世の中の苦しみは適量である」。ダーウィンとフロイトによって、変わってしまった世界について。死の問題系。2012/10/30
ねね
0
難しくて、意味を読み解けなかった、、2021/03/16
