ヒトの変異―人体の遺伝的多様性について

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  • サイズ B6判/ページ数 320,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072195
  • NDC分類 491.69
  • Cコード C0045

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内容説明

「私たちはみなミュータントなのだ。ただその程度が、人によって違うだけなのだ」ヒトの変異をめぐる歴史と科学を織り合わせた艶やかな語りで読者を魅了する。

目次

第1章 ミュータント―はじめに
第2章 完全な結合―胚の体軸について
第3章 最後の審判―顔について
第4章 クリーピー・ベル―手足について
第5章 わたしの骨の骨、わたしの肉の肉―骨格について
第6章 ツルとの戦い―身長について
第7章 完全なものへの欲望と追求―性について
第8章 うたかた―皮膚について
第9章 節制生活―老化について
第10章 多様性―エピローグ

著者等紹介

ルロワ,アルマン・マリー[ルロワ,アルマンマリー][Leroi,Armand Marie]
1964年、ニュージーランド、ウェリントン生まれ。国籍はオランダのまま、ニュージーランド、南アフリカ、カナダで幼少年期を過ごす。ダルハウジー大学(ハリファックス、カナダ)を卒業後、カリフォルニア大学(アメリカ)で博士号を取得。マイケル・ローズ博士のもとでショウジョウバエの老化の研究に携わる。ついでアルバート・アインシュタイン医科大学のスコット・エモンズ博士のもとでポストドクトラル・フェローを勤め、線虫の成長の研究を始める。1996年からインペリアル・カレッジ・ロンドンで講師、2001年から同カレッジの進化発生生物学部門リーダーを務める。初の著書である『ヒトの変異―人体の遺伝的多様性について』により、Guardian First Book Awardを受賞

上野直人[ウエノナオト]
農学博士。現・自然科学研究機構基礎生物学研究所教授(発生生物学)、総合研究大学院大学生命科学研究科併任教授。専門は形態形成の分子機構に関する研究で、生物の「かたち」づくりを制御する仕組みの解明に取り組んでいる

築地誠子[ツキジセイコ]
翻訳家。東京外国語大学ロシア語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はなよ

24
図書館から。前半は遺伝子が生み出した様々な奇形の紹介であり、衝撃的な写真が乗せられているので、苦手な人は読まないほうが良いかも。それでも、ちょっとした遺伝子の違いや故障で、ここまで人の姿は変わるものなんだなと知ることが出来た。後半は体毛や性など、前半に比べたらまだ一般的な事が語られていて、幾分か読みやすくなる。そういう研究は人種差別を生み出すんじゃないかという危惧もあるけど、著者はあくまで、様々な人種が差別なく暮らせる事が正しい事だと語る。2018/05/13

かりあ

13
【図書】すごい。本当にすごい。どうしてこんなにみんなが読んでないのかがわからない。遺伝子が云々の話にもかかわらず、わかりやすいにほどがあるほどすらすら読める。3000円するけどコレはぜひ手元に置いておきたい。人を含めた生物が奇形として生まれてくるのはなぜかを科学的に博物学的に、そして歴史の背景をも織り交ぜつつ、なんともドラマチックに書かれている。ジャンルを一括りにしにく本だと思う。とにかく激しくオススメです。2010/09/21

ちゃんぐ

9
名著確定。前半は手塚治虫の「ブラック・ジャック」を思い出しながら読んだ。古今東西の医学に通じ、300年とか1000年前の出来事を、さも「今見てきた」みたいに語ることのできる文才といい、最新の医学にも通じる(原書は2003年に出版。著者39歳の時)見識といい、どれだけのインプットがあったらこれほどの本を執筆できるのだろうか。凡人には想像することすらできない。価格的には専門書なのだが、ターゲットは広く遍く知的好奇心を満たすことを欲す読者を想定していると思われ、大変読みやすい内容となっている。お勧めです。2018/05/24

小鈴

7
85頁で返却。途中だが気になる点を。結合性双生児は女性の割合が高い。内臓逆位(右の心臓)が特徴のカルタゲナー症候群は、生殖不能、鈍い嗅覚が特徴で繊毛に欠損あり。単眼は脳が右脳左脳に分割されず単脳。目は鼻の下にある。などなど。写真や説明画を一通り見る。グロいのが駄目な人は手に取らないほうかよい。人ってうまくできてますよねほんと。2015/08/16

まお

2
遺伝子の"わずかな"変異による人体の多様性について。かなり興味深かった。生物のしくみはそれはもう複雑で、よく私生まれてきたな……奇跡じゃないか……?と思える一冊。2013/08/04

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