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内容説明
構造主義人類学の創始、「ブリコラージュ的思考」「野生の知」など新鮮なパラダイムの主導、炯眼の近代文明批評。しかしこれらの言辞を並べても、20世紀思想史に聳え立つクロード・レヴィ=ストロースの業績を、いまだ捉えきれてはいないのだ。原書から40年をへて待望の日本語訳が刊行されるその浩瀚なライフワーク『神話論理』を読むために。何よりも、緑なす壮大な神話の森を楽しく彷徨するために。神話の森の入り口で、中沢新一、M.エナフ、渡辺公三、木村秀雄、内堀基光、鈴木一誌、港千尋、安冨歩、池澤夏樹の各氏によるコンパクトなガイドブックを手にしていただきたい。それぞれが専門を異にしながら、ナチュラリストとしてのみずからの経験をふまえて『神話論理』を読み込む。文化人類学から芸術、文学、思想、動物学、認知科学、アフォーダンス、複雑系まで、いや、ここには書かれていないさらなる多様な読みの可能性もが眼前に開けてくるだろう。2005年秋、96歳のレヴィ=ストロースへのオリジナル・インタヴューも所収。
目次
1 レヴィ=ストロースの世界(『神話論理』前夜;『神話論理』―言語学と音楽のあいだで;世界はリズムに満ちている ほか)
2 『神話論理』―テクストの生成(レヴィ=ストロース・インタヴュー―二〇〇五年秋パリ;『神話論理』と原典テクスト)
3 レヴィ=ストロースからの創造(重力の行方―レヴィ=ストロースからの発想;超理性の翼;記号の身体性―複雑系科学から見た『野生の思考』;『野生の思考』と物語の擁護)
著者等紹介
渡辺公三[ワタナベコウゾウ]
1949年、東京に生まれる。東京大学大学院博士課程修了。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。専攻は文化人類学
木村秀雄[キムラヒデオ]
1950年、福岡県に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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