内容説明
「へんな子じゃないもん、自慢の子だよ」。病床の祖母は、私にそう言ってくれた…。東京に里帰りし、看病の折々に思い出す子供時代と日本の戦後史のメモワール。ばらばらな歴史の一片一片を繋ぐ試み。
著者等紹介
フィールド,ノーマ[フィールド,ノーマ][Field,Norma]
1947年東京に生まれる。1983年プリンストン大学にて博士号取得。現在、シカゴ大学人文学部東アジア言語文化学科長。専攻は日本文学・日本文化。2004‐05年に1年間小樽市在住。日本プロレタリア文学と小林多喜二に取り組んでいる
大島かおり[オオシマカオリ]
1931年生まれ。東京女子大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱせり
12
彼女はアメリカの人と日本人の両方の目で見る。祖母と暮らした日々、日本の町や文化、習慣。そして政治、戦争責任や核について。切っ先鋭い刃物のようであるにもかかわらず、風が通り抜けるようなこの感じ。言いきった言葉にさえも、相手を受け入れようとする余裕のようなものを感じる。さまざま言葉が、すうっと彼女が昔暮らした祖母の家に戻っていくような気がする。2016/02/12
takao
2
ふむ2023/12/19
たいへいくん
1
今年さいごによんだ本。医療や介護にまつわるいろんなはなしも。患者のかぞくからみた率直なつっこみ。これがけっこう辛辣。来年もういっかい読みたい。2016/12/28
tototomoton
1
この著者の本は集中して読むことを求められるので時間がある今が一番いいタイミングだったのだと思う。それにしても大島かおりさんの訳もすばらしい。まったく違和感なく読めてしまう。 2012/06/28
Hong Kong
0
朝日新聞のインタビュウを見て、この方を知った次第。 シカゴに行って、お尋ねしたいです。 いいなあこの人。次は何を読もうかしら。2014/04/04