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内容説明
臨床現場で出会ったクライアントの声から薬害エイズ、移住者問題、PTSDと法、マイノリティの精神医学まで。今を生きる一精神科医の思考と実践と共感の書。
目次
1 トラウマの医療人類学(トラウマと歴史・社会;トラウマと距離;「加害者」の恐怖 ほか)
2 トラウマ・暴力・法(想像力と「意味」―性暴力と心的外傷試論;PTSD概念を法はどう受け止めるべきか?;精神医療と日本文化―「失調」と「障害」についての一考察;拷問とトラウマ)
3 文化精神医学と国際協力(医療人類学と自らの癒し;フィールドの入り口で―あるいは文化精神医学らしさという呪縛;揺らぐアイデンティティと多文化間精神医学;移住者のこころの健康と「ヘルスケア・システム」;マイノリティのための精神医学;難民を救えるか?―国際医療援助の現場に走る世界の断層)
著者等紹介
宮地尚子[ミヤジナオコ]
一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻・助教授。精神科医師。医学博士。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。1989年から1992年、ハーバード大学医学部社会医学教室および法学部人権講座に客員研究員として留学。1993年より近畿大学医学部衛生学教室勤務を経て、2001年より現職。専門は文化精神医学、医療人類学、ジェンダーとセクシュアリティ
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