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寺田寅彦と現代―等身大の科学をもとめて
池内 了【著】
みすず書房
(2005/01/21 出版)
259p / 19cm / B6判
ISBN: 9784622071266
NDC分類: 289.1
価格: ¥2,730 (税込)
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詳細
寺田寅彦は「二つの文化」、自然科学と文学という二つの領域において輝かしい業績を遺した。
科学にあっては、ゆらぎやアポトーシスなど、複雑系の科学への流れを想定し、映画や連句においてはモンタージュ論によって芸術理論の革新を計った。
本書は、科学における多くの先見の明、戦争や地震災害にたいする対応などから、多面的な人間=寅彦の全体像を初めて明らかにし、その遺産を近・現代科学史に位置づけた刺激的な労作である。
第1章 「二十世紀の予言」と現代
第2章 寺田寅彦が提唱した新しい科学
第3章 技術と戦争を巡って
第4章 科学・科学者・科学教育
第5章 自然災害の科学
第6章 科学と芸術
第7章 寅彦と宇吉郎、そして現代
「寺田寅彦について現代から再照射してみたい……といって、これまで多く書かれてきた寺田寅彦論を繰り返そうという意図ではない。彼の死から70年近くも経っており、現代科学は彼の時代から大きく変貌し、また社会における科学の位置づけも異なっている。過去を惜しむかのような寺田寅彦論ではなく、彼の眼を借りて、現代科学の有りようを批判的に炙り出したいのだ。現代の私たちは、科学・技術の巨大な成果に取り巻かれ、もはや科学・技術と縁を切って生きることができない。しかし、科学・技術の負の側面にも直面することになった。科学は善とばかりに考え、このまま野放図に拡大していって良いかどうか、じっくり考えるべき時が釆ている。科学の光と陰を見据えながら、寺田寅彦を現代に蘇らせてみようという試みである」(はじめに)。
寺田寅彦は「二つの文化」、自然科学と文学という二つの領域において輝かしい業績を遺した。科学にあっては、ゆらぎやアポトーシスなど、複雑系の科学への流れを想定し、映画や連句においてはモンタージュ論によって芸術理論の革新を計った。本書は、科学における多くの先見の明、戦争や地震災害にたいする対応などから、多面的な人間=寅彦の全体像を初めて明らかにし、その遺産を近・現代科学史に位置づけた刺戟的な労作である。
池内 了(いけうち・さとる)
1944年兵庫県生まれ・京都大学大学院理学研究科博士課程修了。現在 名古屋大学大学院教授。宇宙物理学専攻。著書『お父さんが話してくれた宇宙の歴史 1〜4』(岩波書店)『わが家の新築奮闘記』(晶文社)『科学は今どうなっているの?』(晶文社)『ヤパンな科学』(晶文社)『私のエネルギー論』(文春新書)『天文学者の虫眼鏡』(文春新書)『物理学と神』(集英社新書)『科学を読む愉しみ』(洋泉社新書)『科学の考え方・学び方』(岩波ジュニア新書)『これだけは読んでおきたい科学の10冊』(岩波ジュニア新書)ほか多数。
著者紹介
池内了[イケウチサトル]
1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。名古屋大学大学院教授。宇宙物理学専攻
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