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ブレヒトと戦後演劇―私の60年

岩淵 達治【著】
みすず書房 (2005/01/24 出版)

405p / 19cm / B6判
ISBN: 9784622071181
NDC分類: 942

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詳細

ブレヒト受容から顧みた私的戦後演劇史。

ブレヒトとの出逢い 1940‐55
千田是也先生との出逢い 1955‐57
ドイツ留学時代のこと 1957‐60
日本に帰って 1960‐61
『屠場の聖ヨハンナ』『肝っ玉おっ母』『都会のジャングル』 1961‐68
新人会の解散 1969‐71
BBの時代 1972‐76
ベルリン映画祭と東ベルリンのブレヒト 1976‐80
ブレヒト中国公演のころ 1981‐86
ブレヒト生誕九十年前後 1987‐89〔ほか〕

***

〈私の生涯を決定するほど影響を与えた作家ブレヒトの名前がインプットされたのは、いつのことだろう…〉

『三文オペラ』を筆頭に今でも上演のたえることのないブレヒトの作品。日本でのブレヒトのほぼ最初の上演から目撃し、現在も活躍しているブレヒト研究の第一人者岩淵達治は、60年余にわたる日本のブレヒト受容の歴史にいかに関与し、何を考え、時代のうねりのなかで、戦後日本の演劇世界とどうかかわっていったのか。

第一部では、千田是也との出会いにはじまり、ドイツ留学とベルリンの壁建設、さまざまな劇団の解散や創設、ブレヒト中国公演、ハイナー・ミュラーのこと、ドイツ統一、ブレヒト生誕百年までの歴史を、多くの演劇人との交流、翻訳を主としたドイツ文学者としての仕事、1955年の『家庭教師』から『賭場の聖ヨハンナ』『肝っ玉おっ母とその子供たち』『コーカサスの白墨の輪』、1999年の『リンドバーグの飛行』まで、数々の演出の話も交えながら書き下ろす。

第二部では、1959年に書かれた「ベルリーナー・アンサンブルの現状や」や『ゼチュアンの善人』稽古場ノートである「今日の世界はブレヒトによって再現できるか」など、過去の演出ノートや論考などを掲載し、時代性・情況性を浮き彫りにした。

「結局私はブレヒトのテクストを重視するブレヒト原理主義者と自称せざるをえなくなってくる…」自伝的な形式で書かれた類例のない戦後演劇史である本書は、おのずとブレヒト入門にもなっている。

岩淵達治(いわぶち・たつじ)
1927年東京生まれ。ドイツ文学・演出家。1951年東京大学独文卒業。学習院大学名誉教授。著書に『反現実の演劇の論理――ドイツ演劇の異端と正統』(河出書房新社)『ブレヒト――戯曲作品とその遺産』(紀伊國屋書店)『《三文オペラ》を読む』(岩波書店)ほか。訳書は『ブレヒト戯曲全集』(全8巻・別巻、未来社)はじめ多数ある。


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関連書:
岩淵達治編訳『ブレヒトの写針詩』

著者紹介

岩淵達治[イワブチタツジ]
1927年東京生まれ。ドイツ文学・演出家。1951年東京大学独文卒業。学習院大学名誉教授

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