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地球の子供たちの画像
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地球の子供たち―人間はみな“きょうだい”か?
原書名:CHILDREN OF THE EARTH:(Shell,Marc)

シェル,マーク【著】〈Shell,Marc〉 荒木 正純 村山 敏勝 橘 亜沙美【共訳】
みすず書房 (2002/12/20 出版)

555p / 21cm / A5判
ISBN: 9784622070078
NDC分類: 389

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詳細

ユダヤ・キリスト教の起源からスペインのマラーノ、ケベックの二重言語使用、ペット問題まで。
普遍主義と個別主義、共生と排除の構造を縦横無尽に考察したマーク・シェル、驚異の書。

1 ソロモンの判決―または、男きょうだいと他者をめぐる研究序説(アメリカの場合)
2 共存から異教黙認へ―または、スペインのマラーノ(豚野郎)
3 二枚舌―または、ケベックでたどられることのなかった道
4 “聖母の眠り”から“国家”へ―または、イングランドの罪深き魂
5 目隠し鬼―または、『ハムレット』ときょうだい関係の終焉
6 国家の子供たち―または、フランス、孤児の境遇、そしてジャン・ラシーヌ
7 ファミリー・ペット―または、人間と動物
8 部族的男きょうだい関係と普遍的他者関係―または、「わたしの敵の面前で」
結論―異なほど共通の親族

すべての人間は、きょうだいである――このモットーは従来、国家の統合と宗教上の普遍救済説にとって、政治的意義を有していた。しかし、文字通りの親族関係をこえて、すべての人間がきょうだいであるなら、そこにはつねに近親相姦にまつわる問題や、自分の子供でありかつ国家の子供であるという二重性、さらに人間と非人間=動物との境界の問題が生まれてくる。その結果、他者とは何かという排除の論理が登場する。

一方〈ある人間はきょうだいであり、ある者は他者である〉という個別(排他)主義的な考えからは〈寛容〉の精神が誕生した。一見〈寛容〉にみえる普遍主義がいかに〈不寛容〉に逆転し、〈不寛容〉にみえる個別主義がどうして〈寛容〉になりうるのか。

本書は、ユダヤ・キリスト教の起源からスペインのマラーノ、エリザベス期の罪のあり方やきょうだい関係の終焉、ラシーヌやルソーの時代の孤児の境遇、現在のケベックにみられる二言語使用やペット問題までを縦横に論じる。群を抜いた著者の博識と思考から共生と排除のあり方を模索した、驚嘆の書である。

Marc Shell (マーク・シェル)
カナダのケベックで生まれ育つ。現在 合衆国ハーバード大学教授(英文学・比較文学)。また、同校ロングフェロー研究所長もつとめ、合衆国の非英語・文学の研究を推進している。研究の範囲は、美学・経済学・ルネサンス研究・言語学・国家論の多領域にわたる。主要著書:The Economy of Literature(1978); Money, Language, and Thought(1982);The End of Kinship(1988); Elizabeth's Glass(1993); Art and Money(1995).

訳者:
荒木正純(あらき・まさずみ)
東京教育大学大学院博士課程中退(英文学専攻)。現在 筑波大学文芸・言語学系教授。博士(文学)。著書『ホモ・テキステュアリス』(法政大学出版局)、訳書トマス『宗教と魔術の衰退』(法政大学出版局)グリーンブラット『驚異と占有』(みすず書房)など。

村山敏勝(むらやま・としかつ)
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科中退(英文学専攻)。現在 成蹊大学文学部助教授。訳書 ハルプリン『聖フーコー』(太田出版)など。

橘亜紗美(たちばな・あさみ)
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科中退(英文学専攻)、ウェールズ大学カーディフ校大学院修士課程修了。1994年から1997年、岩手大学人文社会科学部講師。

著者紹介

シェル,マーク[シェル,マーク][Shell,Marc]
カナダのケベックで生まれ育つ。現在、合衆国ハーヴァード大学教授(英文学・比較文学)。また、同校ロングフェロー研究所長もつとめ、合衆国の非英語・文学の研究を推進している。研究の範囲は、美学・経済学・ルネサンス研究・言語学・国家論の多領域にわたる

荒木正純[アラキマサズミ]
東京教育大学大学院博士課程中退(英文学専攻)。現在、筑波大学文芸・言語学系教授。博士(文学)

新山敏勝[ムラヤマトシカツ]
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科中退(英文学専攻)。現在、成蹊大学文学部助教授

橘亜沙美[タチバナアサミ]
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科中退(英文学専攻)、ウェールズ大学カーディフ校大学院修士課程修了。1994年から1997年、岩手大学人文社会科学部講師

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