みすずライブラリー
神話と意味

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 79,4/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622050070
  • NDC分類 164
  • Cコード C0310

出版社内容情報

<神話と科学><未開と文明><神話と音楽>など、メイン・テーマである神話研究の核心を簡潔に語る。

内容説明

レヴィ=ストロースはライオンの頭と体をもつといわれる。構造分析の創始者たる頭部、叙情的詩人としての胴体。その全体像をみごとに浮き彫りにする一冊。

目次

1 神話と科学の出会い
2 “未開”思考と“文明”心性
3 兎唇と双生児―ある神話の裂け目
4 神話が歴史になるとき
5 神話と音楽

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲニウスロキ皇子

6
レヴィ=ストロースのラジオ講和をまとめたもの。英語という制約の中での講話ゆえに、簡明な物言いになっており、非常に分かりやすい。もちろん内容も愉しい。特にサイバネティクスにおける二項操作の登場が、神話における二項対立の構造を看破する緒になったという指摘は、人間の思考の通時的な一貫性を想起させてくれる。まったくホットだぜ!普遍への欲望を掻き立てれるぜ!構造主義のエッセンスを知るにはちょうど良い作品だと思う。ただし、あっさりしていて物足りないのも確か。2012/07/01

masmt

4
レヴィストロースの神話論の入門書、とっかかりに最適。イギリスだかのテレビ番組のインタビューをまとめたもの。2009/10/14

parakeet_woman

3
ラジオ放送録のなので読みやすい。読みやすすぎてちょっと物足りないとか言っていいのだろうか。個人的にアツくなったのは「神話と音楽」での『ニーベルングの指輪』『ワルキューレ』についての分析。あまりにも鮮やかで震えた。「音楽を聞く人の心にも神話の物語を聞く人の心にも、たえず一種の再構成が行われます。しかもそれは、全体的に似ているだけではありません。(中略)音楽がそれらの形式を作り出した時、神話のレヴェルですでに存在していた構造を再発見しただけだと言ってもよいくらい似ているのです」。彼の著作に手を出せるだろうか。2019/09/25

しいかあ

3
神話と科学、神話と歴史、神話と音楽、これらの間には一見すると越えがたい断絶があるように見えるが、注意深く見ていけば、この断絶は乗り越えられるものであり、実際にはそもそも断絶など存在しないのだということ。断絶した二つのものの仲立ちをするレヴィ=ストロースは、まるで第三講に登場するノウサギのようだ。第二講で、コンピュータの出現によって神話における二項操作を理解できるようになったという指摘は面白い。第五講で神話と音楽の間の平行関係が説明されているけれど、神話とコンピュータやネットとの間にも平行関係があるのかも。2010/12/29

耐える男

3
短いが濃い。じっくり何度も読んでしまった。構造主義の祖として有名だが、「私は哲学を築こうとしているのではありません。」の一文から明らかなように、彼は構造主義それ自体を目指したわけじゃない。2010/10/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/518692
  • ご注意事項