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実践感覚〈1〉 (新装)

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622049951
  • NDC分類 361
  • Cコード C1010

出版社内容情報

社会学者ブルデュは、社会構造のなかの人間の実践=日常的・慣習的行動を解明、さらに科学的・理論的実践について考察する。日常行動が新しい意味を帯び、新たな構造を形成する画期的業績。
ブルデュの壮大な意図=広大な人間の実践領域を把握する理論の構築、について論じる主著、第1巻〈理論理性批判〉では、レヴィ=ストロースの構造主義的客観主義とサルトルの現象学的主観主義を批判しつつ、同時にその真実を包摂しうる理論を展開する。 1988年初版

内容説明

「慣習的行動=実践」の意味を究明し、社会諸科学の基礎を構築する。現象学と構造主義を包摂する記念碑的業績。

目次

第1部 理論理性批判(客観化を客観化する;主観主義の想像的人類学;構造、ハビトゥス、実践;信念と身体;実践の論理;時間の働き;象徴資本;支配の様式;主観的なものの客観性)

著者等紹介

ブルデュ,ピエール[ブルデュ,ピエール][Bourdieu,Pierre]
1930年フランスのダンガンに生まれる。1951‐54年高等師範学校に学び、哲学の教授資格を取得。1958‐60年アルジェ大学、1960‐61年パリ大学、1961‐64年リール大学で、助手・講師を勤め、1964年社会科学高等研究院教授、1981年コレージュ・ド・フランス教授に就任。ヨーロッパ社会学センターを主宰する。2002年歿

今村仁司[イマムラヒトシ]
1942年岐阜県に生まれる。1970年京都大学経済学部大学院博士課程修了。元東京経済大学教授。2007年歿

港道隆[ミナトミチタカシ]
1953年北海道に生まれる。1981年東京外国語大学大学院修士課程修了。1987年パリ第一大学博士課程修了。現在、甲南大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

5
本書は難解であることに異論はなく、私自身も最近ブルデューをかじり始めたばかりなので誤解も多いと思うが、タイトルの「実践感覚」から類推されるとおり、例えばモノづくりや社会的活動に携わっているときの人の感情・認識といったものが分析されていると考えても全くの的外れではないと信じている。なお訳の「実践」は「慣習的行動」を指し、「感覚」は「認識」を指している場合が多いように思えるが、訳者は「実践」と書くことに固執し、読者にそれを「慣習的行動」と読み替えてほしいとのあとがきである。若干微妙な訳に対する態度ではある。2021/01/21

まつゆう

2
大学院のゼミで再読。後半のほうがおもしろい。象徴界での闘争などは知的興奮を覚えること間違いなしである。難物ではあるがぜひ後半部までは我慢して読んでほしい。 しかし、己のブルデュー理解が深まるにつれ、訳に文句を言いたくなる(英語版と併せて読めばまだいいのであるが。それを昔の自分は「訳が少々」とか賢しらに言っていたが甘かった)。もっとも、フランスの隣国、ドイツの人に聞いても訳がひどいというので、まあ訳だけの問題ではなく、そもそもブルデューが難しく書いているのだろう。2014/12/10

SQT

1
論理や意味の世界(アナロジーとかホモロジーとか)と実践の世界(社会的条件から各個人が戦略として行為する)は違うのだから、客観主義的に原始社会を記述すると、エスノセントリスティックな視点を避けられない。特に、人類学者がインタビューするような部族の長は利害や戦略よりもその集団の秩序について語りがち(戦略は隠蔽されていることによって機能する、たとえばポトラッチは暴いちゃだめだよね)だから気をつける。あと象徴資本とハビトゥスの説明が詳しい。個人的に印象に残ったのは、差異が小さいほど感じやすくなる例も、ってとこ。2016/12/17

ハチアカデミー

1
ブルデュは本書で行動の原理を考察する。自らの属する社会があり(構造)、個々人の成長の過程で形成された行動規範「ハビトゥス」がある(心性)。その狭間で人は行動・行為、実践を行う。社会にせよハビトゥスにせよそれらは構築物であり、それがどのように形成されるのかが考察される。共通のルールを備えた行為者のまとまり、またはそれを再生産する環境を「場(界)」とし、そこに生まれ教育された結果として、人は実践感覚を身につける。その感覚は「場」の外に出れば通用しない。芸術や文化を「無償と無私のアジ―ル」とする指摘も印象深い。2015/08/25

★★★★★

1
いつかは読まざるを得ないかなと思っていたブルデュー。このたび意を決して手にとってはみたんだけど、いやー正直なところ何が書いてあるのかさっぱりわからんwww まあ正確に言うと、予備知識から言わんとするところはなんとなくわかるんだけども、なんでもっとわかりやすく書かないかねと。まだ下巻もあるんだよねぇ。2010/01/29

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