夢見つつ深く植えよ

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622045977
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

出版社内容情報

片田舎に老屋を買い、庭を起し、ひとりで住む! <中年女性の冒険> をめぐる自伝的なエッセー。

内容説明

片田舎に老屋を買い、ひとり住む―うぐいすに聞きほれて。家探しから個性的な隣人との出会いまで、終生のテーマとなる「孤独」と対峙した最初のエッセー。

目次

ご先祖の帰宅
わが家に出会う
ねぐら作り
引越し
孤独こそわが領土
ドアを開くと
隣人の出現
地の果て
泥の季節
パーリー・コール〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

47
【天の下、なべてのものには季節があり、あらゆる目的には時の汐がある(コヘレトの言葉 3章1節)】1960年代、著者はニューイングランドの片田舎に老屋を買って、ひとりで住む。鶯に聞き惚れながら――。家探しから個性的な隣人との出会いまで、終生のテーマとなる「孤独」と対峙した、サートンの自伝的エッセイ。巻頭に掲げられた作者の詩より。<長いさすらいの実りを/収穫する祝福されたひとよ/大いなる遍歴ののちにようやく/ふるさとへ船を向けた老ユリシーズにも似て/知恵に熟し身丈をのばして/夢見る想いを深く植えるために>。⇒2024/02/14

岸野令子

3
ひとりで住む決意をして家を買い、庭の手入れをし、近所の人々とも付き合う。後年の著書を先に読んだけど、これが出発点。原稿を送るも出版を断られ、大学の講座も更新されず失意に落ち込む。フリーでいる身には不安がいっぱいだが、別の出版社がつき、別の大学から声がかかる。覚悟のある人はすてきだ。そして必ず手を差し伸べてくれる人がいる。サートンを見習おう。2012/07/13

Sakie

2
ひとりで生きよう、と思っていたころに読んだ本。どんな生き方をするにせよ、自分を丁寧に耕して、丁寧に生きることが大切。

yoshi41101

2
「だが、私の観るところ、天才神話は若人のものだ。50を過ぎてそんなもので身を飾ろうなどというのは、いささかグロテスクではないか。そのころまでには、人はおそらく、多くを切り抜けてきたはずだ。そして、自分にできることを、できるだけうまくやり遂げること、そのほかは、自分自身のうぬぼれにたいする冗談だったと、折り合いをつけているはずなのだ。」p231 →老境に入った著者が語る作家としての人生を振り返る言葉。自分と折り合いをつけることは難しいが、ネルソンの家での生活と思索を通して、磨かれていったようだ。2008/07/25

与太

1
挫折した独り居の日記よりも読みやすく導入としては良かった。田舎暮らしと庭作りへの憧れをかきたてかられつつ、作者も周囲の人々も近寄りがたさも感じた。次は詩集に触れてみようかな。2018/01/07

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