出版社内容情報
偉大な劇作家=詩人をめぐり文学の巨匠たちが織りなす200年間の論叢。変貌するシェイクスピア。
内容説明
300年前、この偉大な劇作家=詩人と同時代人であったベン・ジョンソンから19世紀末のカーライルまで、14人の文学的巨人たちの筆による、名のみ高く、簡単には入手しにくいシェイクスピア論のエッセンス18編を集成する。主峰シェイクスピアをとりまくイギリスを中心とした文学の峰々が、時を超え、くっきりとその貌を明らかにする。
目次
わが同胞シェイクスピアについて
シェイクスピアと自然
シェイクスピアの二つの顔
シェイクスピアの翻案に寄せて
シェイクスピアの性格と熱情の描写について
『オセロー』について
シェイクスピア劇の本質
天才的自然児シェイクスピアについて
シェイクスピアの美点と欠点
シェイクスピアの奇怪な道化芝居
シェイクスピア序説
サー・ジョン・フォールスタッフの劇的性格について
詩人としてのシェイクスピア
天才にふさわしいシェィクスピアの判断力について
シェイクスピア悲劇の上演の適性について
シェイクスピアの天賦の才能
『マクベス』の門を叩くことについて
詩人としての英雄
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
232
本書は、シェークスピアの生きた17世紀から、その後19世紀までのシェークスピア作品(シェークスピア本人も含めて)までの評論を集めた1冊。但し、一部抜粋のものが多く (おそらく頁数の関係からだと思われる)、シェークスピア批評の雰囲気を感じ取れれば良いと思う。本書に掲載された14人の論人たちは、様々な経歴はあれど、劇作家・小説家・詩人・文芸評論家に属する人たちで構成されている。日本ではあまり知られてはいないが、文学理論を学ばれた方なら押さえておく人物ばかりである。2021/10/22
viola
2
なかなか手に入れる事のできない、シェイクスピア批評の超有名人の批評の寄せ集め。これを訳してくれて、ありがとう!!!ホントに助かります。 コールリッジ、ドライデン、ヴォルテール、ラムなど。 あー助かった!2010/03/17