出版社内容情報
ペストと戦乱の時代。その造形たる墓や死の舞踏を巡る美術史家による、ヨーロッパ文化幻視紀行。
内容説明
パリ、ブリュッヘ、パレルモ、シエナ…。戦乱と疫病の世紀に現れた磔刑図、屍骸像、死の舞踏、聖女伝説などを身体感覚で語る気鋭の美術史家によるヨーロッパ幻視行。
目次
死を刻む時計 ストラスブール
祈り人 パリ
彫師たちの道 ブリュッヘ、トゥルネイ
修道の町 サン=トメール
貧者の国 ボーヌ
浄罪の地 シャンモル
乳と血 フィレンツェ
死の夢想 パレルモ
幻視の都市 シエナ
宮廷人 パドヴア、フェッラーラ
聖俗の境 ヴェネツィア
「死の舞踏」の旅 シュトラウビング、ハビエル城
身体のかけら ルーヴル美術館、サン・ドゥニ