出版社内容情報
中世から現代まで、死と葬礼をめぐる根深い感情の変遷を豊富な資料で解明する <死の心性史>。
内容説明
本書では、ヨーロッパの中世から現代まで約一千年にわたる、死の迎え方、葬礼、遺言、死後のイメージ、追慕などの起源や変遷が、数多くの図像・遺言書・墓碑銘・文学作品によって考察される。『“子供”の誕生』で、日常世界を支配する根深い感情すなわち心性(マンタリテ)の歴史叙述にみごとな成功をおさめた著者による、現代社会と先進文明への思索の結晶である。
目次
第1巻 横臥像の時代(第1部 われらは皆死にゆく(飼いならされた死;聖人の近くに、教会の近くに)
第2部 己れの死(死期。一つの人生の追憶;来世のための保証;横臥像、跪拝像と霊魂像))
第2巻 野性化した死(第3部 遠くて近い死(引き潮;どくろ絵;死体;生きている死者)
第4部 汝の死(大往生の時代;墓地参詣)
第5部 倒立した死(倒立した死))
結論 四つの主題による五つの変奏
著者等紹介
アリエス,フィリップ[アリエス,フィリップ] [Ari`es,Philippe]
1914‐1984。ロワール河畔のブロワで、カトリックで王党派的な家庭に生れる。ソルボンヌで歴史学を学び、アクション・フランセーズで活躍したこともあったが、1941‐42年占領下のパリの王立図書館でマルク・ブロックやリュシアン・フェーヴルの著作や『アナル』誌を読む。家庭的な事情から大学の教職には就かず、熱帯農業にかんする調査機関で働くかたわら歴史研究を行なった。ユニークな歴史研究を発表し、新しい歴史学の旗手として脚光をあびる
成瀬駒男[ナルセコマオ]
1931年横浜市に生れる。1953年東京大学文学部仏文科卒業。修士。國學院大学文学部教授を務める。1995年8月14日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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