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幼児の対人関係

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622030935
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1310

出版社内容情報


Maurice Merleau-Ponty(モーリス・メルロ=ポンティ)
1908年フランスに生まれる。1926年エコール・ノルマル・シュペリュール入学。在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知り合う。1930年哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演、1935-39 年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出、博士号を受ける。1946年、サルトルらとともに「レ・タン・モデルヌ」創刊。1948年リヨン大学教授、1949年パリ大学文学部教授を経て、1952年コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年、パリの自宅で執筆中、心臓麻痺のため死去。著書『ヒューマニズムとテロル』(1947)『意味と無意味』(1948)『弁証法の冒険』(1955)『シーニュ』(1960)など。没後『見えるものと見えないもの』(1964)『世界の散文』(1969)、コレージュ・ド・フランス講義録などが刊行されている。

木田元(きだ・げん)
1928年生まれ。1953年東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授。著書『現象学』『メルロ=ポンティの思想』『哲学と反哲学』『ハイデガーの思想』『ハイデガー「存在と時間」の構築』『偶然性と運命』(以上、岩波書店)『反哲学史』(講談社)『哲学以外』(みすず書房)『哲学の余白』(新書館)『最終講義』(作品社),訳書フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(共訳、中央公論社)アドルノ『否定弁証法』(共訳、作品社)ほか。

滝浦静雄(たきうら・しずお)
1927年生まれ。1951年東北大学文学部卒業。東北大学名誉教授。著書『時間』『言語と身体』『ウィトゲンシュタイン』(以上、岩波書店)『想像の現象学』(紀伊国屋書店)『メタファーの現象学』(世界書院)、訳書リクール『意志的なものと非意志的なもの』(全3巻)ゲーレン『人間学の探究』(以上、共訳、紀伊国屋書店)ほか。

内容説明

1949年から1952年まで、メルロ=ポンティはソルボンヌの「児童心理学および教育学」担当の主任教授として在任、その3学年間に9つの講義をおこなった。表題作は1950‐51年度の講義録であり、いわゆる「三歳の危機」「エディプス的発達段階」以前にさかのぼって、ワロン、ケーラー、クライン、フレンケル=ブランズウィック、さらにはラカンの「鏡像段階」論文など同時代の児童心理学や精神分析の最新成果をふまえ、幼児の身体意識と他者の知覚の発達過程が精緻に分析されている。個体としての自我をひとつの均衡状態とし、相互主観性という哲学的アポリアを身体的レベルで―のちの「間身体性」の概念を予感させつつ―具体的に切り開いていくさまは、今日においても十分に説得的であり、メルロ=ポンティの全著書・論文のなかでも代表作のひとつといえる。そのほか「表現と幼児のデッサン」「映画と新しい心理学」「人間と逆行性」「他者の知覚と対話」「モースからクロード・レヴィ=ストロースへ」を収録―近隣の社会学関連を含めた心理学論集全6篇。

目次

幼児の対人関係
表現と幼児のデッサン
映画と新しい心理学
人間と逆行性
他者の知覚と対話
モースからクロード・レヴィ=ストロースへ

著者等紹介

メルロ=ポンティ[メルロポンティ][Merleau‐Ponty,Maurice]
1908年フランスに生まれる。1926年エコール・ノルマル・シュペリュール入学。在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知り合う。1930年哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演を、1935‐39年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出、博士号を受ける。1946年サルトルらとともに「レ・タン・モデルヌ」創刊。1948年リヨン大学教授、1949年パリ大学文学部教授を経て、1952年コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年パリの自宅で執筆中、心臓麻痺のため死去

木田元[キダゲン]
1928年生まれ。1953年東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授

滝浦静雄[タキウラシズオ]
1927年生まれ。1951年東北大学文学部卒業。東北大学名誉教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

2
シリーズ三冊目。先に読んだ二冊が哲学論集ということで、抽象的でわかりにくかったのに比べ、本書は心理学関係の物を中心に編まれたので、幾分とっつきやすかったとはいえ、いざ読み終えてみて、その内容について聞かれても殆ど答えられないという体たらく(笑)。やはりある程度フロイトや心理学の基礎知識がないと理解し辛いということか?それでも冒頭に収められた「幼児の~」は講義録ということで、かなりわかりやすかったが。それにしても解説にあるとおり、哲学プロパーの人が心理学の講義を持つという自由な環境に驚かされる。2015/04/02

よこづな

0
『幼児の対人関係』(1962)だけ。平気で人を傷つける人々は、要するに赤ん坊なんだと。2009/08/17

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