出版社内容情報
純心な士官の、愛と憐れみの心理をモチーフとして精緻に構成された、ツヴァイク唯一の長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ますん
1
『今にしてはじめて私は、この世界で最も非道な罪が邪まな残虐さによってではなく、ほとんどあらゆる場合弱さからのみ犯され得るということを理解しはじめたのであった』人の心の弱さとはなんと罪深いものか。大戦前夜のオーストリア、下級将校と富豪家の少女の悲劇。本当に心からどうしようもなく引き込まれる物語でした。作者のペンに主人公とともにコロコロと転がされ通しでした。こんな素晴らしく面白い本が、図書館ではほとんど借りられた形跡もなく、大昔の古本でしか読めないなんてもったいない。2014/06/03
ごへいもち
1
昔読んだ。内容は忘れた。高校時代この本が大好きだったことしか覚えていないなんて悲しい。マリーアントワネットの伝記を書いたことで有名な人だと後から知ったがその伝記も読んでいない。(;一_一)