内容説明
現代の数論の大事なテーマであるp進数や、日本で生まれた類体論を一般の読者向けに解説。数学者である著者が、高校生にも読める本として執筆した。
目次
第1章 七五三の心と類体論の心(素数と3角形;三四五の3角形と複素数;七五三の3角形と万華鏡;素数のことをお悩みですか ほか)
第2章 実数とp進数(ピタゴラスのうろたえ;3大作図問題;四則演算と平方根の作図;累乗根と解の公式 ほか)
著者等紹介
加藤和也[カトウカズヤ]
1952年和歌山県生まれ。1975年東京大学理学部数学科卒業。1977年東京大学大学院理学研究科修士課程修了。理学博士。東京大学、東京工業大学、京都大学の教授を歴任し、現在シカゴ大学教授。主な受賞歴に井上学術賞(1995)、朝日賞(2002)、日本学士院恩賜賞(2005)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葉
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万華鏡の整数はどこかめ聞いたことがある。図1.28でガウスの整数の世界iと万華鏡の整数の世界ωの違いがわかった。類体論やp進数の部分はわかってないことが多かったので少しは理解できた。環・体になりたいというユーモアもあるので読みやすい印象を受けた。購入予定である。2015/01/07
disktnk
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前半が群体論,後半がp進数の2部構成.七五三から7:5:3の三角形の話になり,同じ120度の角をもつ三角形の辺の比の共通点を見つけ,素数・ガウス素数へと話を広げていく.そんな感じで身の回りの“数”から,神秘のゼータ関数や,有名な3大作図問題が簡単な証明付きで紹介し,数論の魅力を伝えようと腐心している模様. “素数たちもお互いを深くわかりあっているのでしょう” (p92) とか,2013/02/16
tk
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とても面白かたです2013/02/15