丸善ライブラリー<br> 『源氏物語』を楽しむ―恋のかけひき

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丸善ライブラリー
『源氏物語』を楽しむ―恋のかけひき

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  • サイズ B40判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784621052372
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0291

内容説明

『源氏物語』の主人公、光源氏は、恋や結婚の場で、女性たちとどんな駆け引きのある会話を交わしているのか?それを明らかにしようとしたのが、本書です。光源氏の相手になった女性たちは、人柄や環境に応じて個性豊かな言葉を発し、彼とさまざまな関係をつくっていきます。それは、さながら現代の男と女の会話の見本集。さて、どんな言葉のやりとりが展開するのか、会話から読む『源氏物語』のはじまりです。

目次

人妻との恋―光源氏と空蝉
はかなき恋―光源氏と夕顔
秘められた恋―光源氏と藤壺
老女房の誘惑―光源氏と源典侍
妻と愛人―光源氏と葵の上と六条御息所と
幸福な結婚―光源氏と紫の上(一)
中年の恋―光源氏と玉鬘
破綻した結婚―光源氏と紫の上(二)
不幸な結婚―光源氏と女三の宮

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニョンブーチョッパー

5
★★★★★ ストーリーや会話、地の文を楽しむ他に、歌(部分しか書かれていない場合も)を推測する楽しさがあるのだということを知ることができた。あと、歌を贈りあったかどうかで関係も読み取れるなんて。また、ある単語がトータルで何回使われていて、それはどんなふうに使われているかという文学部みたいな読み方もあるのだなと認識した。こういう読み方は、著者・作者を研究上では、当然されるものだろうけど、本人も気づかなかった特徴や人間性などがあぶり出されそうで、↓2019/04/18

れもん

4
光源氏と女性たちとの「会話」から恋物語を紐解いた本。現代にも通ずる恋のかけひき。新たな視点から眺める源氏物語は新鮮。2011/09/21

カットマン

1
歌のやりとりが、どういう意図をもって交わされたのかというのが、よく分かりました。短歌や音曲が教養や儀式の素材以上に、心のうめきとか、人生観とか、深いものを表す道具として紫式部は描きたかったのではないかと。それにしても、紫の上がかわいそ過ぎる。彼女を育て上げ、全てを知り尽くしていたはずの光源氏が、浮気心と出世のために正妻に迎える。あまりにも軽率で鈍い。2017/12/28

ちぃず

1
光源氏と女性たちだけに焦点を当てた作品なので、とても読みやすい。各々の女性のかけひきが、知性や性格を表していてすごく興味深い。物語の世界の住人とはいえ、光源氏が世の中に存在していたら、すごく女ったらしでたくさんの傷つく女性がでてくるんだろうなーと思って、ちょっと嫌かも。笑2012/06/10

びっぐすとん

0
図書館本。光源氏と女君達の会話に絞った内容。現代語訳でストーリーを追ってる時は気づかなかったが、空蝉の凛とした賢い返答や、源典侍のあけすけな物言いなど紫式部はキャラの書き分けがすごいな。光源氏の自分大事で、ムシのいいことばっかりの言い草に腹が立つ。紫の上の気持ちなんて、お前以外(千年後の読者も)全員気づいてるって!すぐ人のせいにするし、よくまぁ心にもない口説き文句が次々と出てくるもんだ。今回出てこなかった女君達との会話も取り上げて欲しい。朧月夜との会話なんてノリが軽そう・・。2016/10/05

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