内容説明
20代後半から30代の未婚の男女が増えている。しかし彼らは、多くの場合、積極的な理由があってシングルを選んでいるのではない。結婚したいけれどもできない男性が数多くいる一方で、未婚のままでいる女性たちも、「素敵な男性があらわれたら結婚したい」という気持ちを抱いているのだ。結婚したいというエネルギーが充満している中で、結婚年齢が上昇し、独身者が増え続けるのはなぜなのか?このパラドックスを社会学的に解き明かすのが、本書の目的である。
目次
1章 結婚論の現在
2章 結婚難の虚実
3章 結婚意識の男女差―生まれ変わりとしての結婚
4章 低成長期の結婚難―国際結婚という帰結
5章 恋愛の変化と結婚難
6章 もっといい人がいるかもしれないシンドローム
7章 結婚のゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アリョーシャ
3
ところどころ、データの解釈が恣意的に思える部分もある。自由競争の結果、恋愛・結婚に関する条件のよい人だけが満たされ、条件が悪いものは捨て置かれるようになる、という点はおおむね納得。2017/05/21
あい
2
授業の課題で読んだ一冊。社会学とタイトルにあったので少し構えたけれど、内容は優しかった。1996年に発売した本だから少々古いのは否めないけど…。2014/05/03
ステビア
2
読みやすい。結婚難の原因は低成長経済と男女交際の活発化。ハイパーガミー(女子上昇婚)。結婚=幸福という考えを捨てよ、ってのその通りだと思うッスね。2013/03/06
たく○
0
発行年は少々古いが、理論としては今でも通じるもの。 中でも、原因の一つとして語られている、男女交際が活発化したからこその晩婚化というのは、なかなか興味深いものだった。2016/04/23
numainu
0
評価D2003/03/08