内容説明
本書は、主にイタリアを中心としたヨーロッパ各地に今なお存在する「夢空間」を訪ね歩き、それらが形成された歴史的背景や形態的特徴を紹介し、中世の偉大な空間遺産を再確認する。
目次
1 中世の広場
2 遙かなる廃虚
3 天球の建築
4 丘上の都市国家
5 塔のある風景
6 閉鎖空間の美学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
333
著者は建築家。タイトルには「ヨーロッパ広場紀行」を掲げるが、他の国の広場は最後の数ページだけで、他はすべてイタリアの広場を語っている。まずは中世の広場から。著者がここで代表に挙げるのがフィレンツェのシニョーリア広場、ピストイアのドゥオモ広場、シエナのカンポ広場、パドヴァのフルッティ&エルベ広場である。私見だが、広場の機能としては断然カンポ広場かと思う。ただ、どういうわけか平ではなく、奇妙に湾曲しているのだが。ローマの街には実にたくさんの広場がある。サン・ピエトロ広場をはじめ、ナヴォナ広場、ポポロ広場⇒2022/08/18
Koki Miyachi
6
ヨーロッパの広場を紹介している本。建築の論文の書籍化のようだが、建築論文としての学術的な価値には少々疑問がある。とはいえ一般的にあまり知られていないヨーロッパの広場まで紹介されているのはマル。2013/07/31