内容説明
本書は、わが国の病院建築の第一人者である著者が、過去30年間にわたり訪ね歩き収拾した資料と写真の集大成である。
目次
1 イギリス
2 フランス
3 ドイツ
4 フィンランド
5 ギリシャとイタリア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
302
著者の伊藤誠氏は病院の設計を多数手がけてきた建築家で研究者。本書は、そんな著者が長年調査してきたヨーロッパの病院建築を紹介したもの。建築とはいっても、病院という特殊なものだけに、どうしても機能が最優先される。したがって残念ながら美的側面からは、あまり美しいとは言えず(もっとも、そこに機能美を認める人はいそうだ)大半は現代的で無機質な感じのものである。例外はパリのオテル・デュー(651年創設、現在の建物は18世紀のもの)とロンドンの聖トーマス病院(12世紀創設、現在の建物は19世紀のもの)である。いずれも⇒2023/05/21