脳と学習のメカニズム―シナプス可塑性とバイオコンピューティング

脳と学習のメカニズム―シナプス可塑性とバイオコンピューティング

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784621036983
  • NDC分類 481.37
  • Cコード C3047

内容説明

脳は学習によって知識を獲得し、その知識に基づいて情報を処理する。人の理解は脳の学習・記憶の解明にあり、特にその鍵を握るのが情動である。学習・記憶の基礎は、シナプスの可塑性、神経系の連合性、生体系が非平衡であることによって生じる非線形性にあると考えられることから、本書では、これらについて特にシナプス可塑性の脳科学の最前線の研究が概観できるよう構成した。

目次

序説 脳科学研究から心の理解へ
海馬におけるHebb型コバリアンス学習則
海馬神経活動の可視化―光学的測定法による記憶の基礎過程の研究
時間パターン刺激によって誘導される海馬CA1ニューロンの長期増強
海馬におけるグルタミン酸受容体サブタイプ分布のカルシウム濃度測定による解析
ラット海馬のシナプス伝達および長期増強に関与するグルタミン酸受容体サブタイプ
448チャンネル光学測定装置によるアメフラシ神経節ニューロン活動電位の同時測定
コウラナメクジにおける冷却による逆行性健忘
進化を通じて獲得した連想学習メカニズムは計算負荷を最小化するネットワーク構造をもたらすか?
回帰的な結合を持つニューラルネットにおける時系列の学習法
皮質神経回路網発達の理論
中枢神経系における神経成長因子の役割
脳の神経回路の生後発達と可塑性
神経突起の成長方向制御と規則的シナプス結合の生成
視覚野におけるシナプス伝達の可塑性とNMDA受容体
培養下における同定小脳ニューロン間のシナプス伝達の増強と抑圧
大脳皮質視覚野のシナプス伝達の長期増強
蛍光性カルシウム指示薬fura‐2による神経細胞内遊離カルシウムイオン濃度測定法の改良―カルシウム濃度の正確性と細胞内構造との対応
神経活動リアルタイム・イメージング・システムの開発
電子顕微鏡観察用生物試料の新しい急速凍結法

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