内容説明
「明日はわが身」「老後がこんなにも苦しいとは」と共感の声、続々!「サンデー毎日」大反響連載、待望の書籍化!破綻回避に役立つ自衛策を紹介。高齢者の貧困と孤立の現実に鋭く迫った渾身のルポルタージュ。
目次
第1章 高齢者の貧困は他人事ではない(年金だけじゃ生きられない―働くお年寄り急増中;今からでも遅くない―1円でも多く年金を受け取るワザ;名ばかり国民皆保険に殺される;老後を襲う「親子共倒れ」破産)
第2章 持ち家が老後破綻のきっかけに(ローン、管理費が払えない!;高齢者を追い詰める住宅ローン破産;「終の住み処」が老後を壊す)
第3章 おひとりさまの老後(預貯金が底をつく恐怖―おひとりさまの転落;60歳以上の7割、8割が生活保護―横浜・寿町ルポ1;仕事を失い、社会とのつながり断たれ―横浜・寿町ルポ2;おひとりさま老人を襲う「孤立死」リスク)
第4章 孤立が生み出す高齢者の犯罪(恋は“最後の花火”か―ストーカー化するシニアたち;急増する65歳以上の万引き―あなたの親も「もしかしたら」;生活苦・介護疲れが引き起こした悲劇―高齢の夫婦と娘が親子心中)
第5章 今なら間に合う!高齢者のための脱貧困・脱孤立対策(生活を破綻させないために絶対やるべきこと)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
46
高齢者である親よりも、将来高齢者になる自分たちのほうが心配。日本大丈夫なのか?2017/10/05
ごへいもち
39
公的支援を使い倒す、そのためには高齢になり支援が必要になってから調べるより知力・気力のある四、五十代のうちから知っておくこと。情報リテラシー、周囲とのコミュニケーションが明暗を分ける2017/06/04
ごへいもち
34
親の残したマンションが売れず貸せず管理費と税金だけかかっていく例。早く悟っていれば相続放棄もできたのに…2017/09/28
うさうさ
27
この手の本は何冊も読んでいて、内容は想像できるけど、やはり気が滅入るなあ。70半ばまで続く住宅ローンで貧困なんて単に無計画に尽きるけど、自営業の国民年金の少なさは彼らに非がない分、何とも気の毒な話だ。タイトルの老後貧困を脱出する方法に関しては、ありきたりの制度の紹介しか触れられていないのはいかがなものか。2017/01/05
樹里
11
人生50年から100年時代へ。既存の社会システムもこのままでは無理がある。辛抱強いことが美徳とされて来た日本人であるが、辛いときには辛いと声を上げないといけないと。公的支援は自分から申請しないとしてもらえないことが多い。人に頼るのは恥だとか家族でなんとかしようとか、そんな考えはもうやめた方が良いと思った。自分が高齢者になったとき世の中はどんな風になっているのだろう?とりあえずは健康維持に励まなくてはと思いました。2017/07/23