そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉

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そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620320342
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0036

出版社内容情報

最大の事業仕訳け、GHQによる官庁中の官庁・内務省と巨大な人員を擁する陸軍省、海軍省の解体。だが官僚たちはしたたかだった。名とかたちを変え組織は残った。

内容説明

“官庁中の官庁”と呼ばれた内務省、膨大な予算と人員を握る陸軍省、海軍省はGHQの解体指令をかいくぐり、かたちと名称を変え、したたかに生き残った。官僚機構は死なず、ひたすら増殖するのみ。

目次

最後の陸相・下村定の未公開手記
陸軍省消滅と下村陸相の国会での謝罪演説
陸軍最後の日―昭和天皇と下村陸相の涙
陸軍最後の日の皇居内―侍従武官の証言
「公」のためと「私」のための自決
なぜ俺が敗戦国の軍使に―河辺虎四郎の憂鬱
敗戦は「我等軍人の罪」―自決したO大佐の真摯な反省
“官庁中の官庁”内務省解体を目指すGHQ
内務省解体とGHQ内部の確執
“責任ある政府”―ケーディスの理想と内務省解体〔ほか〕

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。1939年札幌市生まれ。同志社大卒。昭和史の実証的研究のため、延べ四千人に聞き書き取材を行い、独力で『昭和史講座』の刊行を続ける。2004年に第五十二回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

10
○面白かったです。内務省、陸・海軍省の解体される経緯がよくわかります。また、官僚が如何にして生き残るのか、また国家を滅亡させたことにたいし責任を感じていない官僚が何故こんなに多いのか、解体される段階においても他組織に責任を擦り付け自組織の責任を回避するのかしかもそれが成功する等、好奇心を刺激します。2020/05/10

k.kishida

6
本書を読むと官僚というのは昔から狡猾に動き回り一筋縄ではいかない生き物だということがよくわかる。現行政権の元で官僚は公文書は改ざんするは、すぐ記憶をなくすは、最近では地図の縮尺も理解せずに現地調査の報告書を作成するはでレベル落ちまくりのような気がするが、案外今はここまで手抜きして仕事をしても大丈夫な状況なのだとしっかり計算しているのかもしれない。トップが馬鹿だとその下も適当に仕事をしだすというのは官民を問わずどの組織でも共通なのだと思う。2019/06/22

Mikiti

0
内務省の解体がGHQにとって大きなテーマだった、警察予備隊がつくられた際、旧軍幹部は採用しない方針だった等、自分にとっては初めて知る内容が多く、読んで良かった。 2017/11/10

tecchan

0
シリーズ第10集。戦前大きな権力を握っていた陸軍省、海軍省、そして内務省が、敗戦と共にどのように解体・改変されたかを描く。2017/05/22

nokiko

0
この腹立たしいしかない官僚どもの源流はどこなんだろう? 2014/05/25

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