出版社内容情報
刺青をした共産党員・渡辺政之輔、右翼活動家への転向者・田中清玄ら異端の活動家の来歴を辿りながら、日本共産党の知られざる全貌を明らかにする。
内容説明
南喜一、徳田球一、田中清玄―かつて日本の地で革命運動に邁進した3人の特異な共産党員の生涯を活写しながら、変革への情熱と挫折、そのリアルな姿を世界史のうねりのなかに描き出す。20世紀の社会変革運動史を企図し、著者の死によって途絶した未完の遺稿。
目次
1 南喜一、亀戸事件で殺された弟の恨みを晴らさんと非合法共産党員となる
2 徳田球一、「琉球人」から「革命家」に転生し、日本革命の前衛を猪突猛進する
3 田中清玄、「党」の再建と武装化に力を尽くすも入獄、獄中で母の遺書を読む