作家と新聞記者の対話―2006‐2009

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784620319667
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

内容説明

すべてが困難ないま―日本が、私たち日本人が、生き延びるために必要なこととは、何か。森羅万象を俎上に載せ、怒りと愛情をもって批評し、私たちの歩むべき道筋を考え提案する。

目次

第1章 民主党政権の時代へ―2009年10月3日スポーツニッポン新聞社大阪本社にて対談
第2章 「崩壊」前夜に 私たちの政治、暮らし、言葉の現在―2009年3月8日スポーツニッポン新聞社大阪本社にて対談
第3章 毎日新聞大阪本社発行朝刊連載「高村薫さんと考える」―2006年10月8日~2008年3月16日

著者等紹介

高村薫[タカムラカオル]
1953年、大阪府生まれ。国際基督教大学卒。商社勤務を経て、90年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。93年には『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞を、『マークスの山』で直木賞をそれぞれ受賞。98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年には『新リア王』で親鸞賞を受賞した

藤原健[フジワラケン]
1950年、岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、1974年、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部配属後は大阪府警担当キャップ、同社会部長、東京本社編集局次長、大阪本社編集局長等を歴任。事件報道のほか「飢餓・貧困・難民キャンペーン」にもかかわり、インドシナ各地で難民取材を続けた。2009年6月より、スポーツニッポン新聞社常務取締役大阪本社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぐうぐう

7
一年前の政権交代時の高揚感が、二人の対談からも窺え、今となっては懐かしい。小説家はもとより、新聞記者ですら、浮かれずにはおれなかったのだから、市井の人々ならなおのこと。だからこそ、その反動としての失望が、現在は大きい。しかし高村薫の言うように、選んだ責任は私達にあり、それを忘れて批判するのは簡単だが、そうではなく、少し長い目で見守る余裕も必要ということなのだろう。 2010/08/22

彩也

1
高村薫のキーワードは、言葉、そして複雑なもの。「複雑であるということは、気持ちのいいことじゃないですから。世の中には、解決できないものがいっぱいあるけれども、複雑なものに向き合うというのは忍耐がいるし、何より、複雑なものを複雑なものとしてとらえる言葉がなければ、向き合うことができません。結局、大人自身に言葉が不足しているんだと思います。(中略)複雑なものに耐えられないのは大人のほうなんですよ、きっと」時代に流されない、孤高の生活者だ。2012/08/23

piece land

1
社会を考えるヒントになった。高村氏の作風の裏も見る思い考える2010/03/22

kiho

0
確固たる視点で物事を見つめる高村さん…一言一言に今の日本をしっかり考えての言葉の重みがある☆自分の言葉を持つ大切さ…世の中に無関心でいることの無責任さ…。社会を見据える姿勢をしっかり持っている人は、決してブレないのだと実感!2012/07/26

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