本土決戦幻想 オリンピック作戦編―昭和史の大河を往く〈第7集〉

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本土決戦幻想 オリンピック作戦編―昭和史の大河を往く〈第7集〉

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620319421
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0036

内容説明

昭和20年11月1日、アメリカ軍、鹿児島・宮崎3地点に同時上陸―オリンピック作戦。もし、太平洋戦争が8月15日で終わらなかったなら…。起こりえた「一億総特攻」に至る本土決戦計画を検証し、あの戦争の意味を問う。

目次

もし、あの戦争が八月十五日で終わらなかったなら
玉音放送録音盤奪取、宮中占拠計画
昭和二十年十一月一日、米軍、南九州上陸―オリンピック作戦
日本本土侵攻の戦死者数予測に震撼した連合国首脳
日本本土上陸作戦を見抜いていた情報参謀・堀栄三
志布志湾に残るトーチカ跡が伝える、起こり得た「現実」
志布志湾から鹿屋、都城へ―十一月一日上陸以降の作戦
吹上浜に立つ―第二総軍司令官・畑俊六の心中
知覧の陰に隠れた特攻基地―万世陸軍航空基地
一枚の写真が伝える少年特攻隊員たちの心情
松代大本営から発せられる本土決戦派政権からの命令
人間爆弾“桜花”という凶器
民間人にも戦闘を強要する“一億総特攻”
特攻基地から一転、鹿屋、知覧がB29の基地に
特攻を涙で美化せず、犬死と謗らず
特攻隊員を見送る知覧の人々の思い
愚劣なりし日本よ―蒼穹に散ったパイロットの詩
天皇と内閣は人質―松代大本営の真の意味
本土決戦が現実となる歴史の条件
もはや戦える状態でなかった日本軍

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。1939年札幌市生まれ。同志社大卒。昭和史の実証的研究のため、延べ四千人に聞き書き取材を行い、独力で『昭和史講座』の刊行を続ける。2004年に第五十二回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tecchan

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昭和20年11月1日鹿児島・宮崎3地点にアメリカ軍が同時上陸するオリンピック作戦。著者は南九州のその地に立ち、もし本土決戦が 行なわれたらどうなったかを考える。同地には、知覧や鹿屋などの特攻基地も多かったが、特攻で亡くなった若者にも思いをはせる。本土決戦は、まさに「国家を壊滅させる作戦計画」との著者の言葉は厳しい。2017/07/02

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特攻を賛美するのも無駄死にというのにも反対というスタンスで書かれた本。戦後になって「特攻は平和の礎」と言う軍事指導者を「あまりにも無責任」という視点が筆者の根幹にあると思う。いかに当時の日本が狂気に駆られていたかが、端々から読み取れる。仮に本土決戦が行われていたらどれだけ悲惨なことが起きたのか。それが事実を基にした想像として淡々と書かれている。2018/09/18

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