貧困の現場

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貧困の現場

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  • サイズ A5判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318561
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C0036

内容説明

なぜ貧困は拡大してゆくのか?なぜ労働の尊厳は奪われたのか?なぜ人間らしい生活が蹂躙されているのか?10年にわたって貧困の現場を伝えてきた新聞記者が、丹念な取材と緻密な分析、そしてこみ上げる思いによって書き上げた入魂のルポルタージュ。

目次

貧困の現場から、悲しみと怒りを込めて―序にかえて
自分の境遇は自分だけのせいではない―貧困に陥った派遣労働者が労働組合と出会うまで
酷使され、命まで削られて―「名ばかり店長」の過酷な労働現場
不当解雇と闘う母子―仕事をすることの誇りを取り戻すために
過労うつ労災―不安定な雇用、そして際限のない労働
定時制の就職事情―改革路線が、学びながら働く生徒の夢を押しつぶす
水際作戦の実態―生活保護申請を締め出す自治体窓口
仕事に殺される―過労死・過労自殺の現場から
ある日系三世ブラジル人の死―外国人労働者が強いられる、現代の奴隷労働
反貧困運動―貧困の広がりを見据え、その根を告発する
秋葉原事件と派遣労働者の現実―自殺か他殺か、にまで追いつめられて
座談会 反貧困のための社会的連帯―河添誠×ダヴィド=アントアヌ・マリナス×東海林智

著者等紹介

東海林智[トウカイリンサトシ]
1964年山形県生まれ。88年に法政大学法学部卒、毎日新聞入社。社会部、『サンデー毎日』、横浜支局デスクなどを経て、現在社会部で厚生労働省担当。労働行政、労働組合運動などを主に取材。労働の他に野宿問題など貧困問題を幅広く取材する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

33
読み進めると、心がすさんでくるような、後味の悪い内容(仕方ないかな?)。コンビニ店長の1日平均18時間労働なんて、およそ人間のやることではないでしょう?こんなことがまかり通っていいわけがない。小泉改革の後で、安倍さんが再チャレンジをキーワードにしていたが、正に今は再チャレンジができない世の中になってしまっていると思う。一度ワーキングプアに落ちたら、絶対に這いあがれない世界。こんな日本がいつまで続くと思っているのだろうか?経営者は心して考えるべき時期である。2013/12/10

kaida6213

23
日本の貧困層の現場インタビューレポートとそれに関する対談集。派遣切り、名ばかり管理職、労働時間裁量制。どれも他人事ではない。どんな名経営者でも直面する労働問題。根も闇も深いですね。目をそらさず考えていくべき問題。2015/03/10

ででちゃん

18
こういう現場に遭遇しないで生きているのは、ただの偶然かもしれない。 格差は 当然という見方もあるけれど、個人の努力や運だけで居場所が決まるわけでは ない。 夜には読みたくない本だ。2014/03/12

Yui.M

8
想像を超えた悲惨さに胸が痛くなった。2016/11/21

Nanami

6
主に労働問題について。大手企業なのに完全にブラックな労働条件、非正規労働者使い捨て、ホームレス、会社でのいじめ、生活保護。こんなことが本当にまかりとおっているの? と思うくらいの「水際作戦」。コンビニ店長の1日18時間労働に精神を病んでいく過程が、読んでいて辛かった。派遣の使い捨ても、定時制高校の失業率の高さや、仕事がなくてピンはねされても危険な仕事でもしなくちゃ生きていけない実情。いつまで続くのでしょうか。2013/12/14

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