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ナガサキ昭和20年夏―GHQが封印した幻の潜入ルポ

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  • サイズ A5判/ページ数 277p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784620318226
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

内容説明

マッカーサーに逆らい、被爆直後の長崎に命がけで一番乗りした米国人ピュリツァー賞記者。60年を経て日の目を見た、歴史的ルポ。

目次

第1部 長崎に一番乗りして(一九六六年回想)
第2部 長崎発特派員速報(一九四五年九月六日~九日)
第3部 捕虜を訪ねて(一九四五年九月一〇日~二〇日)
第4部 ふたたび長崎へ(一九四五年九月二〇日~二五日)
第5部 ウェーク島の二人のロビンソン・クルーソー
第6部 死の航海―地獄の七週間
第7部 ウェラー特派員報告の背景―ジョージ・ウェラーの子息、アンソニーの回想(二〇〇五年)

著者等紹介

ウェラー,ジョージ[ウェラー,ジョージ][Weller,George]
1907年米国ボストン生まれ。ハーバード大卒。1930年代、『ニューヨーク・タイムズ』紙にギリシャ、バルカン情勢についての報道を始め、次いで『シカゴ・デイリー・ニュース』で戦争報道を行なって名を成した。1943年には敵の海域にある潜水艦内で行なわれた盲腸炎の緊急手術を題材とした記事により、ピュリツァー賞を受けた。1947年には優れたジャーナリストが選ばれるハーバード大学のニューマンフェローに選ばれ、1954年にはロングアイランド大学が優れたジャーナリストに贈るジョージ・ポーク賞を受賞している。2002年、イタリアの自宅で死去

ウェラー,アンソニー[ウェラー,アンソニー][Weller,Anthony]
多くの雑誌向けに広く旅をして寄稿しているほか、ジャズ、クラシック両ギターの演奏家としても広く知られる

小西紀嗣[コニシトシツグ]
東京大学法学部卒。会社勤務を経てフリーランス翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

92
戦後60年たって発掘された、原爆投下の翌月、未だ米軍も進駐していない長崎の街に初めて入った外国人記者のルポ。著者ジョージ・ウェラーはピューリツァー賞も受賞したことのある国際派記者で大戦中、欧州戦線から転じて、南太平洋から日本進駐まで取材活動を続けた。ミズリー号上で降伏文書調印を取材した後、軍の西日本への立入規制を破り9月6日、長崎入りし街の惨状を取材。原稿を送るがマッカーサー司令部の検閲により闇に葬られた。未知であった放射線被曝の影響で直後には元気であった人が次々に亡くなっていくことに注目している。⇒2023/01/09

たまきら

35
この幻のルポが発見され、特集が組まれた記事を覚えている。このタイトルではナガサキの被害に特化した著書だと思われるかもしれないが、戦争がいかに人を破壊し、憎しみを産むかが過酷な体験をした捕虜たちの証言で綴られている部分がメインだ。当時のアメリカのリアルがまざまざと伝わってくる。同時に、原子爆弾という大量破壊兵器に対する一市民としての疑念も。私個人はその迷いこそ著者の誠実さだと思うけれど、一つのルポとしては散漫にも思えた。2022/12/14

瀧本往人

3
本書が重要なのは、この記者がナガサキだけでなく収容所にいた捕虜たちの取材も行っており、国内のみならずアジア各地で行われた日本軍のふるまいをも記録している点である。すなわちここには、加害と被害の両面から「ナガサキ」をとらえる視点があり、他の記録とは異なる性格を有している。私たちは、米国が、原爆投下という蛮行を認めないと非難する前に、捕虜たちに蛮行をふるったことを事実として認めるよう求めていると読むべきである。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11715922026.html2013/12/10

takao

2
ふむ2022/09/29

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