内容説明
資本とメディアに奪いつくされた「言葉」の生命を、日々薄れゆく残像に追う。失われた世界の質感を鮮やかに呼びもどす33篇。
目次
前に駆り立てるもの
消えゆく残像―駅頭の兵士たちと寂しい詩人
奈落
カブール
愚者の群れ
絶対暴力
わが友
夢の通い路
秘すべき私事と世界の激動―『独航記』文庫版へのあとがき
側〔ほか〕
著者等紹介
辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員などを経て、96年退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、87年、中国から国外退去処分を受ける。91年、小説『自動起床装置』(文藝春秋刊、文春文庫、新風舎文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信刊,角川文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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