内容説明
歌手・少年院面接員として非行少女の心に触れた二十余年のドキュメント。
目次
第１章 「少女」たちとの二十一年
第２章 お母さん、私を見て
第３章 ＤＶ（ドメスティック・バイオレンス）に傷ついて
第４章 暴力の連鎖のなかで
第５章 性へ急ぐ少女たち
第６章 氾濫する覚せい剤
第７章 季節はめぐって
著者等紹介
千葉紘子［チバヒロコ］
６４年３月山脇学園短期大学卒業、中学校教員免許取得。７０年２月大阪万国博覧会『第３回全国カンツォーネコンクール』優勝。７１年７月キングレコードより『恋する女に悔いはない』でデビュー。７２年７月『折鶴』発表。８３年２月法務省・篤志面接委員に委嘱される。９０年１２月法務省・保護司に委嘱される。９７年７月総務庁・１５期青少年問題審議委員に任命される。９８年７月法務省・法制審議会少年法部会委員に任命される。００年１０月「少年法等の一部を改正する法律案」の審査のため、国会衆議院法務委員会で参考人として意見陳述。０１年４月文部科学省・中央教育審議会生涯学習分科会委員に任命される。０２年９月瀬戸山賞受賞。０３年３月財団法人矯正協会・副会長に就任。０３年４月最高裁判所より、東京家庭裁判所所属家事調停委員に任命される。法務大臣表彰、８４年７月、８８年１０月、８９年３月、９７年３月、９８年１２月、０１年３月（感謝状を含む）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
貧家ピー
3
カウンセラーではないが、少年院の女の子に話を聞き、更生の手助けを行っている。2004/12/17
Haruka Ogata
1
今だからこそ、少年、少女たちの気持ちや周りの環境への期待感や屈辱、変なプライドもよくわかる。少年、少女たちへの気持ちを理解しつつ、現状の問題についてまとめられているため、非常によくわかる作りとなっている。著者のボランティア活動の継続に感銘をうけ、自身のちっぽけさに気付かされた。自分ではこんなことは思えないし、行動もできないな・・・と。2014/03/26
ぽんまま
1
環境、親がいかに大事かを考えさせられた。 ぬくもりが欲しい。優しさが欲しい。居場所が欲しい。そんなだれにでもあって当たり前のものがない子もいる。特別な子じゃない普通の子なのに・・と悲しくなった。少年犯罪の本を読むと大人がしっかりしろ！！といつも思う。 話しを聞くだけのボランティア、簡単そうでとても難しいのだろうと思う。2011/07/02
ゆー
0
はじめの著者の紹介や、面接官になった経緯などは退屈で、斜め読み。少女たちの生い立ちや彼女たちの言葉には、つい感情移入してしまいます。過保護や放任…あからさまな虐待もあるけれど、そうではないケースもあります。我が家は大丈夫なのかと、ハッとすることも。こうした学園でしっかり学ぶことは素晴らしいように思えるけれど、ここから卒業した彼女たちは、これから出会うだろう試練や挫折に一人で耐えられるだろうか…一人でも親身になってくれる味方に出会ってほしいと願う。 ★★★☆☆2017/06/30
尾原道場
0
少年院の少女達の背景色々。クスリに抜けれなくなる様子多い。2014/04/24
