内容説明
おめえら、ほんッとに戦争、やれるんだなぁ?!『戦争論』、『国民の歴史』、新しい歴史教科書をつくる会、「慰安婦」論争、日の丸・国家法案…保守もサヨクも、馬鹿も阿呆も、敵も味方も入り乱れる、何でもありの十字砲火。その最前線で正気を保ちながら、しつこく考え続けた、いまどきのニッポン、われらの「平和」と「民主主義」。
目次
「あたし」と民主主義の関係について
「平和」と「民主主義」について
戦争は「とにかくいけないもの」のままでいいのか
「新しい歴史教科書をつくる会」と別れた理由
「新しい歴史教科書をつくる会」に助太刀する理由
「つくる会」に参加した人々
藤岡信勝への脅迫状考
教科書だけが問題ではない
「正しさ」を前提にした歴史観を超えるために
俺は「やる」と言っているだけだぜ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パム
1
4章で坪内祐三が「文学は人を一人として見る。左翼や社会学者は類・群れとして人を見るから俺は文学の方に行った」という発言をしていたが、これに凄く共感。自分も、大文字の議論ばかりに目がいっていたころ、文学と出会って救われた。しかし、足元を見つつも、大文字の議論を見ていかなければという気持ちは、未だにある。それは、著者・大月隆寛の思想と近いものかもしれない(しかし、彼は僕よりも実践的で、思想を「社会的に」役立たせようとしている気がする。僕のは、基本的に自分が救われるため、もしくは面白がるための知識欲だ)。2010/09/19