内容説明
深い山(ミヤマ)には、いろんなモノタチがうごめいている。ウンヌ/雲濡―同じ響きをもった二つの世界をめぐる少年、ハギと透流の物語。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。岡山市で小学校講師を務めたのち『ほたる館物語』で作家デビュー。1997年『バッテリー』で野間児童文芸賞受賞、幅広い世代の読者を獲得。1999年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エンブレムT
43
『深い山(ミヤマ)には、いろんなモノタチがうごめいている』帯の言葉通りの仄暗さ漂う和風ファンタジー。我が家の男衆の反応をみると書かずにはいられないのだが「ミヤマクワガタの物語ではありません」(笑)・・・不条理な世界で身分制度の最下層に身を置く少年・ハギ。小学校内でヒエラルキーの最下層に追い込まれた少年・透流。「自分は不幸ではない。でも・・・」ここではないどこかを求める心が呼び合うように、2つの世界が重なり合うミヤマで少年達は出会う。あがき続ける彼らと一緒に、闇に引きこまれていく感じ。続きが気になります!!2011/08/20
ちる
11
「ウンヌ」の村でクサジという最下層の身分の元に生まれたハギ、学校でのいじめと孤立から、大樹によって導かれるように「雲濡」へやってきた透流、この二人が出会い、物語が大きく広がりそうな予感を感じさせる一巻です。ウンヌではヒトはマノモノと呼ばれ、恐れられているところや、厳しい身分制度があることなど、「ウンヌ」と「雲濡」は少し違うもののようですが…。深い森の奥で二人の物語がどう繋がっていくのか楽しみです。2014/02/17
頼ちゃん
10
出だしはちょっとわかりにくく、面白くなかったが、トオルがウンヌに行くあたりからグッと面白くなった。でもまだこれからというところ。次が読みたい。2018/02/17
星野
8
二巻が出てから読もう、と決めていた作品(あさのさんのシリーズものは絶対に続きを読みたくなるけど待たされるから。ヴィヴァーチェとか)。序章。さらりと読めました。ふたりの出逢いが今後どう絡み合っていくのか予想がつかない。さっ、二巻二巻。2012/05/16
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
8
独特の世界 一気に引き込まれました! まだまだ物語りは始まったばかり これからどうなるのか楽しみです!!2011/07/27