内容説明
めくるめく夜の六本木を体ひとつで生き抜くフィリピン人不法滞在者・マリア。かつて自らが犯した父殺しの罪業に怯える。在日韓国人実業家・木村秀雄。そして、その娘・貴子はアイデンティティを求めて氏変更の裁判闘争に挑む。国境を超えて生きる者の愛と絶望を描く、梁石日2年ぶりの長編=衝撃の世界文学。
著者等紹介
梁石日[リョウセキジツ]
1936年大阪府生まれ。著書に『血と骨』(第11回山本周五郎賞受賞)など
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感想・レビュー
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キテル
1
何だ?ものすごーくリアルな部分とエライ都合が良いじゃない?って部分とが不釣合い。 物語としてのシメもいまいち。2009/05/03
雲國斎
0
覚えてない,けどそこそこ楽しめたと思う!2005/11/11
つけ麺部長
0
『断層海流』の続編。前作の内容が端々に要約して書かれているので、前作を読んでいなくても理解できると思いますが、やはり前作を読んだ上で読む方が面白いと思います。前作同様、フィリピン人と在日韓国人の話。水商売や不動産取引や政治献金など、今ではテーマとしてとりあげにくいことが書かれています。やや中だるみしつつ、最後は一気に話が進みますので、読後感はボチボチですが、やはり一定の喪失感は避けられませんね。2017/10/06
maharaja
0
果てしなく多い制約の中で、必死で生きる、その生き様、血生臭さに心打たれた。必死に生きるというか、生きるために必死にならざるを得なかった主人公たち。政治家は醜いものとして描かれていた。2013/02/19
ねこが好き
0
う~ん。2009/11/01