内容説明
財界総理と謳われた気骨の人の生涯を描き切る。城山文学の最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぼちぼちいこか
22
石坂泰三。昭和の時代に財界の総理大臣と言われた人。どんな人物かとひとくくりでは語れないが、とても前向きで勉強が好きなのだろう。日本ボーイスカウト連盟の初代総長も勤めており、興味深く読んだ。2023/08/21
スプリント
7
石坂泰三伝です。 気骨ある好人物であることがわかります。 2019/09/24
snakedoctorK
5
昨今、コンプライアンスがどうの、内部統制がどうのとか、言ってるけど、これを読んだらそんなの関係ない。しっかり気骨のある人物がどっしり構えてたらいいんだよ。今の東芝を見ればわかるだろう。石坂泰三さんは東芝の元社長だぜ。2016/01/10
miya
4
第一生命社長、東芝社長、経団連会長、大阪万博の会長として成功に導いた石川泰三の生涯。この方は時流を判断する能力が優れているんですね。その辺りについて詳しくは書かれていませんが。タイトルの「もう、きみには頼まない」という言葉は、経団連会長時代に判断を先延ばしにする大蔵大臣に言った言葉。大物ですね。2015/11/12
Ayano
3
読み進めるまで石坂氏のことを知らなかったが、経団連会長や大阪万博協会の会長を務めた方だとわかった。 大物過ぎる人物像だけど、「普通のサラリーマン」精神で「普通の1日」を大切にし、妻亡き後も妻のことを大切に想い、仕事への情熱も半端ない「普通の人」だと感じた。だけど、戦後日本を支えてこられた方です。 2010/03/22