内容説明
ブリオニーのボス、社長のカーライルは仕事の鬼だ。ハンサムで魅力的なのに、いつも冷淡で厳しい態度を崩さない。だがある日、愛らしい少女がオフィスにやってきたとき、カーライルの表情がこれまで見たこともない温かいものに一変し、ブリオニーは驚くと同時に彼から目が離せなくなった。少女はカーライルの娘エマで、亡き妻の忘れ形見だった。エマがすぐにブリオニーに懐いたのを見て取ったカーライルは、娘が重病にかかっていることを告げたうえで、こう切り出した。「結婚してほしい。余命僅かなあの子の願いを叶えてやるために」。
著者等紹介
ゴードン,ルーシー[ゴードン,ルーシー][Gordon,Lucy]
栄誉あるRITA賞を2度も受賞している実力派。雑誌記者としてさまざまな経験を積んだのち、1984年、ロマンス小説家へと転身した。これまでに50作以上の作品を上梓している。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糸車
14
妻が命がけで産んだ娘・エマまでが余命宣告をされてしまったヒーローの苦悩を思うと辛い。ヒロインにも幼い妹を亡くした経験があり、三人が寄り添うように暮らす様子はよかったんだけれど、あくまでもエマの幸せを考えた結婚なので道を踏み外さないよう距離をとるふたりはけっこう頑な。そういう意味ではときめきが足りない。周りの人は分かっているのに用心深く本心を隠すふたりに少々苛立ってしまう。とはいえ幼いながら全てを悟っているようなエマの愛らしいわがままや、父親を思う愛情、子供らしい感性が全編通して伝わってきていいお話でした。2015/06/10
Michelle
13
いい話だったけど、ロマンスとしてはもの足りない。子供がかわいすぎて、ヒロインもヒーローも影が薄くなってしまった。できるならこの子が成長してヒロインになったものを読みたいものだ。2023/05/04
麻琴
3
再読。雑誌掲載の折原みと先生のコミック版がとても良くて原作購入した作品。余命いくばくもないヒーロー娘の為に契約結婚するという話。ヒーロー娘のエマがとにかくいじらしくて可愛かった。エマを思うヒロインが素敵。エマを侮辱した性悪女を退治するヒロインが完全に我が子を守る母親でカッコいい。ただヒーローは娘思いなのはいいけど、いまいちそれ以外の魅力がなくて話の要であるはずのロマンスはあまり無かった。心温まるストーリーで「オズワルドとオズワルド」のエピソード等は感動。恋愛小説としては微妙かも。☆42015/05/25
ちゃろ
2
⭐⭐再読。自分の娘が病気のために会ったばかりのヒロインに契約結婚を申し込むヒーロー。その後の展開はお決まりなんだが、ヒーローがずっと子供のためって言い続けて態度も言葉もイマイチなおバカな感じでハッピー度低い。2014/04/11
アーコ
1
お風呂で再読。2018/05/15