出版社内容情報
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内容説明
アメリカの静かな田舎町で、湖から女性の凄惨な死体が見つかった。ナイフで刑事を刺し、逃走を図った若い男が直ちに逮捕され、犯行を自供する。だが男は留置場で自殺。両手首にインクカートリッジを突き刺し、血塗れの壁には無実を訴えるメッセージが残されていた―。地元警察の失態により緊急招集されたジョージア州捜査局特別捜査官ウィル・トレントは、男の自供に疑問を抱くが…。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズ、“グラント・カウンティ”シリーズで知られるベストセラー作家
田辺千幸[タナベチユキ]
ロンドン大学社会心理学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
318
今までの作品と比べると、起こった事件自体はかなり普通というか、地味。にも拘らず、前作から登場したサラの、パーソナルな部分にいきなり深く踏み込んで、彼女のホームグラウンドに、ウィルを単身放り込むことで新鮮さが生まれている。新たに登場したレナも、刑事としても人としてもパッとしない印象の割りに、おいしいところに絡んできているので、今後の主要人物になっていきそう。それにしても、サラが主人公のグラント郡シリーズが未訳なことが悔やまれる。レナやフランクが、そこでどう描かれているのかがとても気になる。2019/06/29
のぶ
71
まだ上巻を読む限りだが、そこそこに楽しめる作品になっている気がする。話の印象としては比較的シンプル。田舎の湖で女性の死体が見つかる。容疑者は逮捕され犯行を自供するものの、留置所で自殺する。この二つの出来事の関連は何なのか?容疑者は本当に自殺なのか?上巻では淡々とした捜査が続くが、長さの割に登場人物が多いので、その周辺の事情を読んでいたが、それらの人物がこの先どんな風に真相に関わってくるのか?このまま下巻に入ります。感想は下巻で。2017/09/03
巨峰
69
留置場の中で自殺した少年は本当に殺人犯なのか。それとも、冤罪か。ウィル・トレント特別捜査官の推理が序盤から冴える。下巻も楽しみです。2018/09/18
future4227
54
『ハンティング』の続編。前作でサラが異常な憎しみを燃やしていたレナが今回のメインだ。サラが彼女を毛嫌いする理由が徐々に浮き彫りになってくる。今回は今までのようなおぞましい拷問とかはなく、普通のミステリーとして平常心で読むことができる。そして、ロマンスに発展しそうで発展しないサラと特別捜査官ウィルとの関係も気になる。識字障害を悟られずに、敵意むき出しの警官を相手に捜査を進めるウィルがなんとも頼もしい。事件の真相を暴くのはウィルか、サラか?下巻へ。2017/12/11
あさうみ
42
相変わらず読ませるミステリー!田舎町の湖で若い女性の刺殺体が発見され容疑者の若い青年は無実を訴え自殺。明らかに容疑者逮捕から自供まで地元警察の不穏な動き。緊急招集されたのはお馴染みウィル・トレント捜査官。彼の人を見抜く能力が真実を見つけ出せるのか。またサラの辛い過去が残る警察署でどう立ち回るのか。急いで下巻へ2018/05/06