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内容説明
花嫁衣装に身を包んだアリッサは、式を目前にして恐怖に震えていた。すべての始まりは数日前に届いた、助けを求める母からの手紙だ。同封されていた航空券でヴェルドニアという国にやってきたアリッサは、拒絶すれば母の身の安全は保障しないと脅され、プリンスとの結婚を余儀なくされてしまったのだ。ヴェルドニアなんて国は聞いたこともないし、こんな事態に巻き込まれるいわれもない。何かの間違いに決まっている。いくらそう主張しても、誰もアリッサの言葉に耳を傾けてはくれない。だが、諦めかけた彼女の前に、突然黒ずくめの男が現れた。「おとなしくするんだ、プリンセス」セクシーな声で言うなり、男はアリッサを抱えて教会から連れ去った。