目次
死生学のフィールド
死生・宗教・スピリチュアリティ
日本人の死生観
マスメディアで死生について考える
選択される命
流産・死産をめぐる胎児観
老いと病と死―フレイルの知見を臨床に活かす
いのちの臨床倫理―高齢者における人工的水分・栄養補給法の問題を題材に
エンドオブライフ・ケア―尊厳ある最期とは
喪失と悲嘆
グリーフケア
デス・エデュケーション
自死遺族・遺児支援
戦争と死、喪失
死生学とコミュニティ
著者等紹介
石丸昌彦[イシマルマサヒコ]
1957年愛媛県出身。1979年東京大学法学部卒業。1986年東京医科歯科大学卒業。東京医科歯科大学難治疾患研究所講師、桜美林大学助教授・教授を歴任。放送大学教授、精神科医。専攻:精神医学、精神保健学
山崎浩司[ヤマザキヒロシ]
1970年米国Washington D.C.に生まれる。2006年京都大学大学院人間・環境学研究科修了。東京大学特任講師を経て、信州大学准教授。博士(人間・環境学)。専攻:社会学、死生学、質的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa
18
大切な人の死や今後必ずやってくる自分自身の死をどうやって受け入れれば良いのか考えたくて手に取った。読み終えても明確な答えはまだ見つからないけど、これからじっくりと考えるための助けにはなると思う。自分の死を受け入れ、それまでの生をより良く送ることができるようになりたい。2022/11/04
ごじ
13
「フィールド」と銘打たれている通り、民俗学・文化人類学的アプローチから死生を眼差すエキサイティングな試み。中でも死をめぐる「悲しみ」が焦点となる(欲を言えば生をめぐる「喜び」ももっと扱ってほしかった。だが、哲学の方法に慣れきった身には新鮮で啓発されたことに変わりない)。たぶん、感情とは身体を流れる生命の根源的なエネルギーである。だが現代においてはそれがあまりに平準化されてしまった結果、疎外され、ひからびてしまっている。と言って、今更、私たちは残酷さという近代以前の感情の発露にもどることもできない。2020/05/08
呑司 ゛クリケット“苅岡
2
死や性をタブー視している今の世の中で、せめて死については楽しく学びたいと思い手に取った本。デーケンの話、アウシュヴィッツ、バガボンドとフランクル等々話は多岐に渡っているので、学ぶことは多い。死生観を確立するための互助、健康、共感コミュニティをdeath cafeで楽しく勉強して行きたいモノだ。 2021/05/07
じゃくお
2
生死と命を考えるにあたって宗教や哲学の視点ばかりから考えていたので、これからは死生学も学んでいこうと感じました。特に死生学の社会的な側面に興味があります。宗教的な視点から見る葬式は無意味なものですが、そこに遺族の悲嘆を軽減する性質があることを死生学で知ることができました。2021/04/20
うめたん@ぽんこつなまいにち。
1
試験終了。関心のある学生は多いようです。2020/01/26