出版社内容情報
植民地時代から現代までの南北アメリカ大陸を舞台に展開した歴史をほぼ時代順に概観し、ヨーロッパやアジアの歴史とは異なる移民・移民起源による多人種・多民族社会の独自性について考察している。まず序章で、西欧の植民によって開発された他民族社会という特徴を共有しながらも、その後かなり異なる展開をとげた南北アメリカ地域の様相とその原因を探り、次に植民地時代の中南米地域、アメリカ合衆国の独立と大陸国家の成熟、中南米諸国の独立、カナダの歴史的背景、キューバ革命と中南米諸国の変容などを解説している。
1.南北アメリカ史への誘い
2.植民地時代の中南米地域
3.植民地時代の北アメリカー英領13植民地の誕生とその独立
4.大陸国家アメリカ合衆国の成立ー民主政治の拡大と南北戦争
5.中南米諸国の独立
6.自治領カナダの形成
7.世紀転換期の米国
8.革新主義と第一次世界大戦
9.多様性・消費文化の萌芽ー合衆国の1920年代ー
10.大恐慌下のアメリカ民主主義
11.第二次世界大戦と米ソ冷戦
12.「豊かな社会」と人種平等の模索
13.キューバ革命と中南米諸国の変容
14.現代カナダの登場
15.21世紀の南北アメリカの展望