出版社内容情報
心をめぐる思索と思弁は、人類の精神文明史のはじめから多彩な議論が展開されてきたが、その明確な実証的、科学的探究は、19世紀半ばから開始され、現状においてもなお究明途中である。心の科学(心理科学)の最先端で進められている「心の探求」の現状を紹介するとともに、デカルトの心身2元論から最新の認知神経科学に至るまで、心理学の基本的な基盤を提供している個別科学の内容と成果についてわかりやすくまとめている。
1.デカルトの心身二元論
2.ホップスの心身一元論
3.思惟(思考)とは
4.考える機械を作る(人工知能研究)
5.不可視な対象の可視化と計測・計量化
6.精神物理学、精神物理学的関数
7.心の物質基盤ー脳のモデルー
8.形式的ニューロン、形式的ニューラル・ネットワーク
9.パラダイムの移行ー認知革命ー
10.心の科学の基盤を問うー認知科学の成立経緯ー
11.心の科学ー人類学的視点からー
12.コミュニケーション動物としてのヒト
13.ヒトの心、ロボットの「心」
14.認知科学と神経科学
15.知性と感情