出版社内容情報
東南アジアのもつ特殊な自然環境,地理環境は東南アジアにユニークな地域性を与え,独自の歴史を形成する重要な要因となった。経済的に日本と強い関係にありながら,高校世界史のなかで取り上げられることの少ない歴史とその形成の過程を古代から現代に至るまで,幅広く考察している。「東南アジア概念の成立」「古代・中世の東南アジア」「近世前・後期」「植民地の開始」「2重構造の時代」「民族主義の時代」「第2次世界大戦」「バンドンの夢-民族主義国家」「第2次インドシナ戦争」「流血の経済発展-開発独裁」などのテーマで構成。
1.「東南アジア」概念の成立
2.地域としての東南アジア
3.原史時代の東南アジア
4.東南アジアの中世
5.交易の時代前期
6.交易の時代後期
7.植民地のはじまり-東南アジアの18世紀
8.東南アジアの植民地化
9.二重構造の時代
10.民族主義の時代
11.第二次世界大戦
12.バンドンの夢-独立の時代
13.第二次インドシナ戦争(ベトナム戦争)
14.開発の時代
15.戦場から市場へ