扶桑社新書<br> 惰性と思考

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扶桑社新書
惰性と思考

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594081270
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

230万部突破!『思考の整理学』著者による清新なエッセイ!

95歳、脚下照顧という生き方

緑陰徘徊/それぞれの道によって賢い/一日を二日に/銭湯の情操教育
傘を案じる/日本人は目で食う/帽子の啓蒙訪問/玩物喪志/転び方を知る……

頭は明晰に、心は穏かに
当たり前の日常が変わる68の「視点」

【目次】
? 晴天と変調
? 節約と偶然
? 目と舌
? スーツと硯
? 日の出とマラソン

【本書より 一部抜粋】
かぜと個性
たまにはかぜで寝てみるのもいいものだ。自分の生き方をふりかえられる。かぜは生活の句読点のようなものでもある。テンもマルもない文章は気味が悪い。かぜひきはそんな理屈を考えて、自分を慰める。
それにかぜは個性的である。同じかぜでありながら、人によって千差万別。
またなおりかけの気分が実によろしい。弱気を強気にし、悲観的な人間にも希望というものがあると考えさせる。

【著者プロフィール】
外山滋比古(とやま・しげひこ)
1923年、愛知県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を経て、現在に至る。文学博士。英文学のみならず、思考、日本語論などさまざまな分野で創造的な仕事を続ける。
著書には、およそ30年にわたりベストセラーとして読み継がれている『思考の整理学』(筑摩書房)をはじめ、『知的創造のヒント』(同社)、『日本語の論理』(中央公論新社)など多数。『乱読のセレンディピティ』『最高の雑談術』『新聞大学』『老いの整理学』(いずれも小社)は、多くの知の探究者に支持されている。


外山 滋比古[トヤマシゲヒコ]
著・文・その他

内容説明

95歳、脚下照顧という生き方。頭は明晰に、心は穏かに。当たり前の日常が変わる68の「視点」。『思考の整理学』著者による清新なエッセイ!

目次

1 晴天と変調(ほめる力;晴天の友 ほか)
2 節約と偶然(有金;節約の精神 ほか)
3 目と舌(きずのあるくだもの;マンジュウの涙 ほか)
4 スーツと硯(顔と生きる;萬年筆 ほか)
5 日の出とマラソン(美しく歩く;グミとキンカン ほか)

著者等紹介

外山滋比古[トヤマシゲヒコ]
1923年、愛知県生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授を経て、現在に至る。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポタオ

22
外山さんのエッセイ集でした。読んでいて思ったのは、90代の人が書く文章は深みが違うなということです。そう思うのは90代の作家さんを自分が読んできてないからなのかもしれないです。ですが、普通の作家さんたちとは絶対的に生きてこられた時間が違う人で、経験や体験を交えた話しを書かれると、温故知新というか、勉強になるなぁと思うことばかりでした。面白かったです。2019/03/22

肉尊

7
「知の巨人」とも称される外山滋比古のエッセイ集。老いてますます盛んともいわんばかりに日常のさりげない様子が綴られている。題名と内容のギャップに笑ってしまったが、軽い気持ちで読み進められたので癒しの一冊だった。それにしても著名な作家さんの家には全国から様々なモノが送られてくるんだなぁ。2020/05/08

nnnともろー

6
この著者の本だから、キッチリとした評論だと勝手に考えていたら、軽いエッセイ集だった。人生も老境に入ると、感じ方、考え方も変わるのだろう。味わい深い。2020/02/14

dice-kn

4
エッセイ集でいくつかのテーマに分かれてましたが食べ物に関する部分が一番興味深かったです。”口がぬれてくる”という表現が良いですね(よだれとは言わない)。歳を取ると味覚が鈍くなってしまうのかどうか・・これからはもっと味わって食事をしていきたいと思います。2021/01/11

良さん

2
章と節の題名の付け方が面白い。流れるようにどんどんつながっていく68のエッセイ。すべてがストーリーになっているように感じる。 【心に残った言葉】われわれの人生もつまりは長いマラソンのようなものかもしれないと考える。走ってみなければ、かけ出しだけではわからない。スタートのことばかり大騒ぎするのはおかしいのである。それは競馬だって同じこと。フィナーレに向かってどう走るか。マラソンはそれを無言で教えてくれる。(260頁)2019/03/30

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