扶桑社新書
正義について考えよう

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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594073725
  • NDC分類 158
  • Cコード C0295

目次

第1章 安保法制を巡る議論と日本人の歪み
第2章 戦後がもたらした“ねじれ”と日本人の正義
第3章 正義を語れなくなった町
第4章 ジャーナリズムの変容とメディアのタブー
第5章 当事者不在の東京五輪と日本のビジョン
第6章 3・11で再発見した日本人の底力―『救出』で描いた実体験
第7章 日本を変える知性を生み出せるか?
第8章 「団塊の時代」と歴史の断絶
第9章 新たな“イエ”の創出と歴史の継承

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年、長野県生まれ。1987年に『ミカドの肖像』(小学館)で大宅壮一ノンフィクション賞を、1996年には『日本国の研究』(文藝春秋)で文藝春秋読者賞をそれぞれ受賞。2007年より東京都副知事に。2012年12月には東京都知事に就任。2013年12月に知事職を辞任してからは作家活動に専念

東浩紀[アズマヒロキ]
1971年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。博士。早稲田大学教授、東京工業大学特任教授などを歴任。1999年に『存在論的、郵便的‐ジャック・デリダについて』(新潮社)でサントリー学芸賞を、2010年には小説『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞。現在、株式会社ゲンロンの代表として、イベントスペース・ゲンロンカフェ(品川区西五反田)を経営。この秋に批評誌『ゲンロン』を創刊。近著に、紀伊國屋じんぶん大賞の「大賞」を受賞した『弱いつながり 検索ワードを探す旅』(幻冬舎)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しょうじ@創作「熾火」執筆中。

8
160708-09、図書館本をサクサク読んだ。ゲンロンカフェでの2回の対談に、新たに1回の対談を加える。正義が失われ、誰もが責任を回避している中で決定できなくなっているこの状況をどうするのか。リーダー不在でもやっていけることはあるが、マクロではそうもいかないことがある。国家と個人に全てを回収してしまうのではなく、「中間団体」を再構築することに希望をつないでいるように見受けられた。猪瀬さんの仕事について、東さんがあれこれと聞いているので、何度も著名が出てくるのは、まあ割り引いて考えないといけないかな。2016/07/09

ミズグ

5
正義なき世界で果たすべき役割。正義について考える、こと。2016/02/04

みじんこ

5
議論の中で主題の一つとなっているのは日本人の意思決定という問題である。戦前も組織構造などの問題から全体を統合するための意思決定ができていなかった。誰も責任を取らないというのは現代においても当てはまる。猪瀬氏は以前からの持論である戦後空間はディズニーランドという的を射た例えや、これまでの自著で書いてきたこと等を述べる。東氏は福島の現状等の話で主張しつつも、どちらかといえば聞き手に近いと感じた。「民営化とは権力を相手側から奪っていくプロセス」歴史の解釈で「現在を読み替え、未来を築く」という部分が印象に残った。2016/02/03

やす

4
日本における意思決定の問題点などを中心にした対談本。文章で読んでいると終始猪瀬さんに東さんが鋭く突っ込んでいるように見える。猪瀬さんには4年間任期を全うしてほしかったなぁと改めて思う。2016/10/06

mstr_kk

4
ひどく薄っぺらい本でした。猪瀬直樹氏の薄っぺらさに唖然とする本でした。猪瀬氏の言う「正義」は「大義名分」でしかありませんし、「考えよう」という積極性は感じられません。惰性でだらだらしゃべってるだけでした。東さんがちゃんと実のある話にしようと、ことあるごとに核心的な質問をするのですが、猪瀬氏はまともに答えずはぐらかし、責任を回避する。とても政治家っぽくて無責任です。いわゆる「ポンコツ」です。お金を出して買った読者として、憤りを感じます。猪瀬直樹って嫌いだなあと、この本のおかげでわかりました。2015/11/22

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