内容説明
14歳で終戦を迎えた著者が自らの歩みとともに著した“戦後”日本の実像。“戦後”とは何かを問う。
目次
第1章 私の履歴書(序章)
第2章 終戦とは何だったのか
第3章 終戦後、何がどう変わったのか
第4章 主権回復後の日本―冷戦と安保条約
第5章 高度経済成長と東京オリンピック
第6章 冷戦の終結と失われた二十年
第7章 残された課題
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5(1930)年山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958)、Dr.phil.h.c.(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。昭和51年第24回エッセイストクラブ賞受賞。昭和60年第1回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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軍縮地球市民shinshin
5
戦後70年を渡部氏が自身の思い出と共に著した一冊。主張自体は、他書でもふれている所が多いので目新しさはない。岸信介、佐藤栄作兄弟を評価し、所得倍増を打ち出した池田勇人をあまり評価していないのは頂けないし、一旦「明治憲法」に戻ってから、つまり現行憲法を破棄してから、それを改正する手続きをとらないといけないなど、頷けない点もあるが、概ね考えは著者と一緒だ。憲法改正に関して言えば、占領軍が一週間に作成したものであるので、その無効宣言をすることは「正しい」のだが、それが「現実的」かどうかはまた別の話だと思う。2015/08/21
かっくん
4
大東亜戦争終結から間もなく80年を迎える。日本はいまだにGHQが作成した憲法(占領基本法)の呪縛から逃れられず、中国共産党や北朝鮮の脅威に晒されている。エネルギーは原発が稼働せず、食料自給率は低く、少子化は歯止めがかからない。私たちの子供たちの未来は一体どうなってしまうのか。日本は今後世界に生き残ることができるのか。多大な危機感を持って本書を読んだ。2024/03/24
cocolate
4
ああ、もっと読みたい「渡部本」。東京裁判の様子がよくわかりました。アメリカ人弁護士の話をもっと。。。マッカーサーは日本が正しかったと悟った。もっと聞かせてくれ。2019/04/06