扶桑社新書<br> ネット私刑(リンチ)

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扶桑社新書
ネット私刑(リンチ)

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594072926
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0295

内容説明

正義を大義名分にネットで個人情報を暴露・拡散する悪行=ネットリンチ。さらす人、さらされた人それぞれの実態に、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した気鋭のジャーナリストが迫る!川崎の中学生殺害事件の現場を直撃取材!

目次

第1章 川崎中1殺害事件(事件発生;もうひとつの「犯人捜し」 ほか)
第2章 大津いじめ自殺事件(少年の自殺;醜悪な光景 ほか)
第3章 過去のネット私刑―憎悪と差別の“回路”(若い加害者の素顔;自覚できない悪 ほか)
第4章 被害者・スマイリーキクチに聞く!「ネットはさらしている自分自身をも暗闇に追い込む」(いきなり「殺人犯」にされた衝撃;当時はネットのパワーを侮っていた ほか)

著者等紹介

安田浩一[ヤスダコウイチ]
1964年、静岡県生まれ。週刊誌、月刊誌記者を経て、2001年よりフリーに。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を精力的に続けている。2015年、第46回大宅壮一ノンフィクション賞を雑誌部門で受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

39
ネット掲示板で個人情報を暴かれ攻撃されるネット私刑を扱った本。大津のいじめ自殺事件があった時、デヴィ夫人のブログを見て驚いたのを覚えている。あの時私もブログ内の情報を信じていた(この本ではその誤りを正してある)。助平な私は、ネットに「女優〇〇の●●●●まる見え動画!」と書いてあっても嘘だとわかる。エロ情報がそうであれば、シリアスな情報だってそうであろう。なのに私は思わず信じた。馬鹿だった。誤報による被害に今なお苦しんでいる人もいる。差別カキコミについてやスマイリーキクチのインタビューも良い。2015/08/31

ntahima

26
【Kindle-16】『ネットと愛国』に次いで二冊目。タイプは異なるが高史明著『レイシズムを解剖する』も読んだことがある。著者は長年、在特会の取材をしてきた為ネット右翼に関する言及が多めだが、いじめ問題や、殺人被疑者に対する人権侵害についても、かなりの頁が割かれており、嫌韓差別に特化した内容ではなく、所謂『絶対的正義の』暴走に関して警鐘を鳴らしたものである。重い内容ではあるが非常に読みやすく共感できる部分も多かった。但、解決策までは書かれていない。これは教わるものではなく、一人ひとりが深く考えるべき課題。2016/10/05

緋莢

18
川崎の中1殺人事件、大津のいじめ自殺事件等、世を騒がせたニュースで起こったネットでの加害者の特定。名前、顔写真、家族の職業など個人情報があっという間に拡散していった。しかし、その中には全く無関係な人もおり、突如、向けられた“悪意”に恐怖を覚える人もいた。“正義”を大義名分に個人情報を暴露、物騒な書き込み、誹謗中傷などが起こる「ネット私刑(リンチ)」の実態に迫る。2015/10/11

ntahima

17
【Kindle-200】標準タイム2時間14分。訳あり緊急再読。前書きで著者は、『ときに「正義」の側に立っているはずの自分が、いつのまにか「加害」の側で「私刑」に参加していることもあるだろう。』と書く。この言葉は実に重い。本書に“書かれている”ことには概ね同意する。特に、別途twitterに引用・投稿した箇所には100%賛同する。多様な解釈の許される文学作品などとは異なり、本作のような社会性をもったノンフィクションの場合、ここで書かれていることは著者の信念であるべきであり、きっと、そうであると信じている。2017/12/11

なお

15
図書館本。あっという間に誤報でも拡散するネットは心底怖い。しかし、今の時代子供たちにネットの中の真実と誤りを教えていかなければならないし、被害者にも加害者にもなって欲しくない。2017/01/19

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