地震と原発 今からの危機

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594064280
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

内容説明

3・11級の地震が予測される日本で数十兆円の税金をムダにしながら「原発」を選ぶことに合理性はあるか。

目次

1 子どもたちの自主判断が津波から人々を救った―ハードで被害は防げない 釜石市の教訓(自然を相手に本来「想定」などできない;磐石なハードが「安心」というリスクを生む ほか)
2 地震活動期に入った日本と「フクシマ再来」の危険性―確率8割の大地震に耐える「安全な原発」は可能か?(原発を止められなかった責任を痛感する;2000年頃から日本は「地震活動期」に入った ほか)
3 あえて原発事故の「最悪シナリオ」と「冷静な対処法」を考える―漏れ続ける放射能と内部被曝のリスク(「大丈夫」報道の裏で起きていたこと;最悪のシナリオ「水蒸気爆発」とは ほか)
4 数十兆円の税金をドブに捨てる与野党“原子力利権”の鉄壁―「核のゴミ」をどうするのか?(議論するだけで「河野太郎は共産党だ」;使い道がないプルトニウムが40トン ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arowana

9
「任せる社会」から「引き受ける社会」へのチェンジを真剣に訴えかける対談本で、激マルの新保&宮台さんペアが、反原発の専門家の方々を招いての意見交換をする内容です。愚民政策(コスト計算を誤ったシステムへの過剰依存)が生み出す巨大な悪をどう食い止めるか。というのが本書のキーワードのようです。2013/12/28

takizawa

6
講談社現代新書の宮台・飯田本に比べると専門技術的な話は少なめ。津波や地震そのものについての対談もあり311全体を振り返るのに適している。というかこちらを先に読むべきだったかも。どれくらいの規模の津波を想定して堤防を作るかという議論は興味深い。〈大災害に備えてハードを強化する→小さな災害は体感しないで済む→絶対安全神話の誕生→いざ想定外の大災害が起きると対処できない〉となってしまうので敢えてハードは強化せずソフト(避難訓練)を重視するのも1つの手。災害対策以外の分野にも応用の効く考え方だと思う。2011/07/16

D21 レム

4
人間を主体として考えるのではなく陸前高田という生き物に相応しい将来を考えるのがよい、人間関係資本の脆弱さ、この情報さえ信じれば大丈夫という依存性がある限り我々は愚民そのものだ、国家への依存・所属組織への依存・絶対安全な堤防への依存、「今さらやめられない」という思考停止。社会学者・宮台真司の強い思いが、やたらと漢字が多い「まとめました」という感じの文章から強くにじみでてくる。河野太郎は反原発(感情的という先入観を持たれる)ではなく反核燃料サイクル(バキュームカーの来ない汲み取りトイレ)と主張する。2011/10/22

Riopapa

3
3/11のもたらしたものは、物理的被害だけでなく、薄れかけていた日本という社会への自信、日本人としての誇りの完全な崩壊。子供たちに生まれて良かったと思えるような国を残してやれるんだろうか。自分自身も過剰依存、思考停止だったと感じた。2011/09/20

carl

2
★★★★2012/04/29

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