扶桑社文庫
国家の自縛

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594061814
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

国策捜査、対露外交、国体論、陸軍中野学校、神皇正統記、大川周明…。『国家の罠』以後著者が取り組んできたテーマの多くがここに。「作家佐藤優」の原点が本書にある!

内容説明

国策捜査、対露外交、陸軍中野学校、キリスト教、同志社学生時代、国体論、神皇正統記、大川周明…。『国家の罠』以後、「作家佐藤優」が取り組んできたテーマの多くがここに出揃っている。異能の外交官は日本を、世界を、そして自らをどう分析し、何を考えてきたのか?「文庫版あとがき」として160枚の新規書き下ろしを加え、“戦友”斎藤勉による「佐藤優の自白調書」待望の文庫化。

目次

第1章 日本という国家(外務省には絶対戻らず、小泉総理の悪口も言わず;潰された佐藤機関と情報部局 ほか)
第2章 対露外交(「究極的な価値」と「究極以前の価値」;「宣教師ニコライと明治天皇」の話が新生ロシアで受けた ほか)
第3章 外交と国益(小泉首相にワーグナーを独首相と聴かせた外務省の無神経;中東外交ではイスラエルにきちんと腰を入れよ ほか)
第4章 ネオコン(「正しい理念」は此岸で実現されなくてはならない;驚くほど乱暴で水準の低い日本のネオコン論議 ほか)
第5章 これから(左と右、本当の意味で「全体主義」を脱構築したい;日本の「誠心」再生に『神皇正統記』を見直せ ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
昭和35(1960)年、東京都生まれ。昭和60年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。平成7(1995)年まで在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、外務本省国際情報局分析第一課に勤務。主任分析官として活躍したが、平成14年5月背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。東京拘置所に512日間勾留される。平成21年6月、最高裁により上告棄却、有罪が確定し、外務省の職を失う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

53
2010/4/3 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2014/4/30〜5/17 その思想に共鳴するかどうかは別として、佐藤優氏の著作は色々考えさせられることが多い。この本は、佐藤氏が釈放後、産経新聞の斎藤勉氏のインタビューに答える形の対談形式で外交、日本、官僚など様々な問題に対して自説を述べている。まさに佐藤優の原点とも言うべき作品。長いあとがきも素晴らしい。2014/05/17

緋莢

14
2002年、鈴木宗男事件に絡む背任容疑で逮捕、2003年10月に釈放されるまで512日間で拘留された佐藤優。『国家の罠』が話題となり、「外交官としての佐藤優の遺言をまとめたい」と、産経新聞の斎藤勉の申し出を受け、告白をした。国策捜査、対露外交、キリスト教など様々なテーマについて語った単行本の内容に160枚の新規書き下ろしを「文庫版あとがき」として加えた本。2015/05/07

大森黃馨

3
以前に単行本版を読んでいたのを忘れて文庫版を購入してしまった珍しいパターン 白眉は文庫版追加の後書きでは無い分量の後書き何故これだけの内容を後書きにつける?己と同様のだが瑞々しい事例の追加で単行本を購入した読者にも改めて文庫版を購入してもらう為か?それにつけても勉学する意味を改めて己に問う平たく言えば本書を読み進めている最中にも徒労感を憶えてしまうのだどれだけ勉強すれば己の意見というものは出来上がるのだ所詮は生半可な知識のかじりに過ぎず己の意見として述べる事それは(続く) 2022/10/12

Cana.t.kazu

2
 流石,日本最高峰のインテリジェンスの一人。 また,勉強になりました。2022/01/01

naoto

2
後書き長すぎ(笑)佐藤優氏はロシア大使館で国際政治の最前線にいたわけだけど、その教養深さに恐れ入る。これだけの教養があって初めていろいろ判断ができるわけで…民主主義国家である以上、有権者一人一人がここまでの教養を身に付ける必要があると思う。でないとちゃんとした判断ができないし、選挙結果によって間違った方向に国が歩む危険がある。ま、間違う自由がある、とも言えるけどね。自分も、佐藤優氏のような教養を身につけたい。2018/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/123526
  • ご注意事項